７ 闇の世界でチルタイムの予定だった（逆視点） ページ13
今日はスージィと授業をサボって、久々に闇の世界に行く。またとないチャンスが舞い降りた。
他の行事の埋め合わせでたまたま半日授業になった今日、少ししか出る必要が無いなら後でノエルあたりにでもノートを貸してもらえばいいだろう、ということでスージィと物置きに飛び込んだ。アルフィー先生のことだから、この程度のことでママにチクったりはしないだろうという考えだ。
それと、少しだけ現実から目を背けたいのもあった。
「うお！！久しぶりの闇の世界だな！」
「ホッホッホー！スージィ！久しぶりに来たな！ボクさまは嬉しいぞ！」
「ランサー！久しぶりだな！」
二人はジャンプしながら高すぎるくらいのハイタッチをする。…僕が低いのかもしれないけど。
「スージィ、クリス、久しぶりだね！会えて嬉しいよ！」
自分と同じくらいの背丈のモフモフボーイことラルセイがユルフワな声で喜びのオーラを発している。闇の世界だから暗い感じのはずなのにそこだけ異様に明るい気がした。が、実際そんな事はない。街全体が活気に溢れていて明るい。始めてきたときとは大違いだ。
「うん、久しぶり。あ、僕の部屋、行ってもいいかな？」
「もちろん！お茶会の準備をしてるんだ。ケーキが焼けたら呼ぶから、その時には降りてきてね！」
「うん、ありがとう。」
それだけ言うと僕は2階へ上がった。
ベッドボスにふさわしいふかふかのベッドに部屋の隅の観賞用のコケ、ラルセイ手作りの難しすぎるマニュアル。そのどれもが愛おしくて思い入れのある家具のすべて。後ろめたさを感じることの無い、一人だけの空間。僕はここにいるときだけは、孤独じゃない気がした。たぶん気の所為だ。
ベッドに腰掛けてちょっぴりだらしない姿勢でゆっくりする。現実逃避の為に来たというのに、僕はずっと光の世界、つまり現実世界のことばっかり考えている。
あれは、一週間くらい前のこと。
同じ人間である彼女、Aの凄い一面を見てしまったことが発端。
僕がそのへんをふらついてふとオニオンさんはどうしてるかななんて思って、池の方に足を運んだとき、そこには先客がいた。他と比べると自分とよく似た姿形のそれはAで、池に向かって物憂げな表情を浮かべていた。
何があったのかはわからないけど、その顔が凄く大人っぽくて、艶っぽくて。普段はどこか抜けた感じで、無邪気で無性な感じのAを、女の子だと認識した瞬間だった。
僕は急に好きになってしまった。
７ 闇の世界でチルタイムの予定だった（続き）→←６ 闇の世界！うぇーい！（続き 長くてすみません）
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椛(プロフ) - うわあああああ更新ど忘れしてツイッターで延々と妄想を垂れ流す日々を送っていましたごめんなさい (2月4日 15時) (
レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)
椛(プロフ) - オンブルさん» ほんとにごめんなさい。変換ミスきもすぎ。親指恨みます。ほんとにありがとうございます。 (1月7日 23時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)
オンブル(プロフ) - 椛さん» いえいえ、あとそのあとクリスが夢主を呼び止める時もミツノになってますね…すみません、今気づきました！ (1月7日 23時) (レス) @page15 id: 8c99440ad0 (このIDを非表示/違反報告)
椛(プロフ) - オンブルさん» バカ恥ずかしいです。修正してきました。ありがとうございます。全世界に醜態をさらすところでした。 (1月7日 16時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)
椛(プロフ) - オンブルさん» ほんとだ、自分で見てる時の名前です。変換ミスしましたごめんなさい。 (1月7日 16時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椛 | 作成日時：2023年12月17日 23時
