6 闇の世界!うぇーい!(続き 長くてすみません) ページ12
[バァン]
乱暴に開いたのは焦りのせいだろう。
その爆音でクリスは我に戻ったみたいだ。
「…あ、ごめん…」
気まずそうにスージィの部屋を開ける。
どうしてこんなに焦っているのだろうか。
「おいクリス!どういうことだよ!説明しろ!」
「そ、そうだね、えっと、まずノエル、Aと一緒に外出ててよ。」
「あ、うん。」
「わかった…けど、後で私にも説明してね!」
言い終えると私たちは階段を降りた。
「にしても、なんであんなに焦ってたんだろう…?」
「……ふはは!ヘンな夢だね!本当にヘンな夢!」
「…確かに、そうだね…!あはは!」
それから私たちは目が覚めた場所に向かった。
「私、スージィたちが物置きの中に入っていくのをみて、私も飛び込んだの。で、気がついたら…でも、もしかしたら、あの時から私はもう夢の中、だったのかな。」
「私は先生に雑用を押し付けられて…でも、私も、どこからが夢だったのかわからないや。」
「はは、そうだね。」
前までは暗いだけだったその空間の真ん中に、一筋、光が差し込んでいる。多分今だけ私たちはシンクロしてて、二人でその光に身を浸した。
ふわふわ浮いて、不思議な気持ちになってそこからはよく覚えていない。
気がつくと、扉は閉まった物置きの前、二人して寝てて、なんだか変な感じだった。
「「……A?/ノエル?」」
急に気恥ずかしくなって、仲良かったあれは夢の中だったし、気まずくて、
「……え?もうこんな時間!わ、私、帰らなきゃ!」
びっくりしたノエルは銀のうで時計を光らせて慌ただしく立ち上がる。
「!ホントだ!ヤバい!」
私もゲームをする時間が無くなるので急ぐ。
二人で別れるまで走るのは、なんだか心地よかった。
「バイバイA!また明日!」
「バイバイノエル!また明日ね!」
それから、ちょっとだけ距離が縮まった気がした。
「ねぇ、A、昨日のことなんだけど…」
クリスは私の肩をつつきながら声を潜めて話しかけてきた。
「わっ!あ、えと、クリス!どうしたの!?」
背後から耳元で急にに話しかけられちゃ心臓に悪い。肩までつんつんして。心臓止まるかと思った。
「シーーッ。昨日の放課後の、物置きの…」
「昨日の、物置きの…?物置きでなにかあったの?ごめん、私、昨日の放課後は寝ちゃってて…」
「…そう。ならいいんだけど…」
クリスは少しだけ頬を赤らめると振り向いて帰って行った。
「…?」
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椛(プロフ) - うわあああああ更新ど忘れしてツイッターで延々と妄想を垂れ流す日々を送っていましたごめんなさい (2月4日 15時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)
椛(プロフ) - オンブルさん» ほんとにごめんなさい。変換ミスきもすぎ。親指恨みます。ほんとにありがとうございます。 (1月7日 23時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)
オンブル(プロフ) - 椛さん» いえいえ、あとそのあとクリスが夢主を呼び止める時もミツノになってますね…すみません、今気づきました! (1月7日 23時) (レス) @page15 id: 8c99440ad0 (このIDを非表示/違反報告)
椛(プロフ) - オンブルさん» バカ恥ずかしいです。修正してきました。ありがとうございます。全世界に醜態をさらすところでした。 (1月7日 16時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)
椛(プロフ) - オンブルさん» ほんとだ、自分で見てる時の名前です。変換ミスしましたごめんなさい。 (1月7日 16時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:椛 | 作成日時:2023年12月17日 23時