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1 キスのおねだりがしたかった ページ2

Aの隣でゲームに白熱するクリスを眺めながら、Aはふと思った。(あ、キスしたいな。)と。

 アジア系の特徴である濃い色の髪とさして濃くはない肌色は同じ人種からみてもよほどその容姿に慣れていない限り魅力的でミステリアスに見えるだろう。
ふわふわで栗色をしたクリスの重めの前髪から時折覗かせる赤い瞳は彼の雰囲気も相まって吸い込まれそうなほどに不思議と魅力的だった。そう、Aはそれを見たのだ。

 だがしかし、直接「キスしたい」などというのは些か恥ずかしい。そこで、遠回しに伝えようと考えついた。
どんなのが良いだろうか。極東ではキスの事を「接吻(セップン)」と言うそうだが、この「自分どーでもいいっすわー」みたいな顔をした彼にそれが伝わるだろうか。否。伝わるわけがない。
授業中も前半は居眠りをかますクリスの事だ。流石にそこまでは知らないだろう。

 いや、だから良いのでは…?
伝わらなければそのままうやむやにしてしまえるし、伝わればキスができる。直接的に表現すること無く自分の欲求を満たせる。

 Aは一人でそんなことを悶々と考えていた。

 一方、クリスはと言うと、

 既にクリスの興味はゲームではなく、自分の隣でなにかを考え込みながらひとりでに百面相をしだす恋人に向かっていた。
 キリの良いところでセーブして中断するとと、Aの方を向いてしばらく顔を眺める。
 そこで、ふと思った。(かわいいな、キスしたい。)と。

 思い立ったがなんとやら。今までAに散々恋人を言い訳に大人の階段を半ば無理やりよじ登ってきたクリスは考える事なく唇を重ねた。

「…!?」

 びっくりして固まるAをよそに、少し離れてクリスは言う。

「……かわいい。」

自分の欲求が叶ったと同時に嬉しいやらなんやら色んな感情が一気に押し寄せフリーズするA。
口を開いたのはそれから十秒ほど経ってからだった。

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(プロフ) - うわあああああ更新ど忘れしてツイッターで延々と妄想を垂れ流す日々を送っていましたごめんなさい (2月4日 15時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - オンブルさん» ほんとにごめんなさい。変換ミスきもすぎ。親指恨みます。ほんとにありがとうございます。 (1月7日 23時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)
オンブル(プロフ) - 椛さん» いえいえ、あとそのあとクリスが夢主を呼び止める時もミツノになってますね…すみません、今気づきました! (1月7日 23時) (レス) @page15 id: 8c99440ad0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - オンブルさん» バカ恥ずかしいです。修正してきました。ありがとうございます。全世界に醜態をさらすところでした。 (1月7日 16時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - オンブルさん» ほんとだ、自分で見てる時の名前です。変換ミスしましたごめんなさい。 (1月7日 16時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年12月17日 23時

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