近くにいたくて‐DHsaid‐ ページ6
仕事が終わって今日も病室に来た
今日で２日目…
あの事件からAは目を覚ましてくれない
幸い傷は浅くて
命に関わるものじゃなかった
先生は「極度の緊張と不安からくる精神的なものでしょう。
このまま殻に閉じこもってしまうか殻を破ってでてくるかは彼女次第です。」
そう淡々と僕らに告げた。
ノックして病室に入ると
オンマがいた
「オンマ代わるよ！オンマも少し休んだ方がいいよ！」
「ありがとう。早く目が覚めるといいわね！大丈夫よドンへ！Aは必ず目を覚ますわ！」
僕の肩をポンと叩いてオンマは部屋から出て行った。
ベットサイドの椅子に腰を下ろす
今にも目を開けてくれそうな穏やかな顔
本当はみんなここに来たがっていた
でも、Aが目を覚ました時に一番近くに居たいから
今日も僕が行くってみんなを制してここへきた
「A？早く目を開けてよ…。」
Aの手を握ってそのまま眠ってしまった
「ドンへっ？！」
僕を呼ぶ声に反応してまだ眠い目をうっすらと開けた
(んっ？)
「優香？…優香！！」
目を大きく開けて僕を見ている
Aが目の前に居て
飛び起きた
Aだ 夢じゃないよな
良かった
戻ってきてくれたんだ！
それからこれまでの経緯を話す僕の事
それを少し辛そうな顔で聞いてるA
思わず伸びた手が
Aの前髪に触れた
Aの笑顔がその時初めてみれた
みんなに迷惑をかけたって申し訳なさそうに言うA
記事になる事も公になる事もなかったから安心してと伝えると
安堵の表情を浮かべていた
先生を呼びに廊下へ出ると
壁に寄り掛かった人影が視界に入った
…今日は特別だぞ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 200人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆう | 作成日時：2015年11月25日 23時
