未来への約束 ページ37
さっきのふいうちの触れるだけのキスなのに
ドンへでいっぱいになった私
今夜もドンへが彼氏になったという素敵なプレゼントをもらった
いつもプレゼントをもらってばかりだけど
今日はちゃんと用意してきた
ドンへの事を考えながら選んだマフラーと手袋
喜んでくれるか不安だけど
せっかくだから渡したい
「ドンへ？」
少しだけ見上げた先に視線が交わる
「ん？」
相変わらず繋いだままの手
「これ…。」
「僕に？ありがとう！開けていい？」
返事の代わりに頷くと
ゴソゴソと袋の中身を確認するドンへ
「うわぁ〜！これ僕に？」
「気に入ってもらえたらいいんだけど…」
そこまで言う途中に
ドンへの首にはプレゼントした深緑のマフラー
「うん！暖かい！似合う？」
その手はめた手袋を私の前に差し出してドンへスマイル
「うん！ドンへにピッタリ！」
「うん！本当にありがとう！毎日使う！…そうだ！僕からも…」
そういってポケットから四角い箱を取り出す
「開けてみて！」
そう言って差し出された箱のリボンを外して蓋を開けたら
シルバーのリングが入っていた
「これ…。」
私の言葉を遮るように
「僕につけさせて」
そう言って箱からリングを取り出す
私の左手を取ると
その薬指にピッタリはまるリング
「もうここは僕が予約したから！」
「ドンへ…」
「僕はもうA以外は考えられないから…」
そう言って薬指のリングにキスを落す
その瞬間私の頬をつたう涙
それに気付いたドンへがいつも通り慌て始めた
「ど、どうしたの？A？泣かないで？」
眉毛が更に下がってるよ
そんなドンへも愛しくて自然と笑みがこぼれた
「嬉しくて…こんな私の事の、こんなにも想ってくれてありがとう」
私につられるようにドンへの大きな目からも涙がこぼれた
「ふふっ良かったぁ！Aの涙に弱いの知ってるでしょ？それにね！ほら！」
そう言って手袋を外して差し出した左手の薬指には
私がもらったリングと同じものが光っていた。
「じゃじゃーん！ペアリングなんだからね！僕達いつも一緒だよ！」
その左手に手を伸ばしてそっと引き寄せて
さっきドンへが私にしてくれたように
ドンへのリングにキスを落した
「うん！ずーっと一緒だよ！」
そういった瞬間
またドンへの腕の中に収められた
ずっとずっと一緒にいようね
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作者名：ゆう | 作成日時：2015年11月25日 23時
