Will you marry me? 3 (ページ32)

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交差する想い① ページ32

ドンへが予約していてくれたレストラン

夜景が凄く綺麗でおしゃれで

私の為に準備してくれたと思ったら凄く嬉しくなった

もちろんご飯も美味しくてホントに夢のような場所だった

そして今、前にドンへが連れてきてくれた

ドンへの一番お気に入りの場所に居る

ここにまた連れてきてもらえた事が単純に嬉しくて

ここから見るソウルの夜景が私は一番好きだ

この前と同じ場所に立ち

眼下に広がるソウルの街を見つめる

(あれ？)

さっきまで近くに感じたドンへの気配がない

「ドンへ？」

辺りを見渡すと

斜め後方に大好きな彼の姿を見つけた

「どうしたの？何かあった？」

彼に近づく最後の一歩を待たずに

彼の腕の中に抱き寄せられた

「ど、ドンへ？！」

彼の鼓動が凄く早いのを肌で感じながらも

この状況に私の心拍も上がった

「このまま…このままで聞いて」

幼い子供の様な声で囁く彼の吐息が

耳元にかかる

「う…ん」

ドンへのまとう空気が私の周りを包む

「初めて会った時からAの事が好きだよ。」

「えっ…」

それは私が凄く欲しかった言葉だ

まさかの展開に体が硬くなったのが自分でもわかった

「Aが大好きだから、これかも僕の隣で笑っていて欲しい。」

「ドンへ…。」

どんなに待ち望んでいた言葉だとしても

それを受け取る資格は私にはない

私はドンへの胸をそっと押した

ドンへとの距離が

この距離は私達が超えてはいけない一線…

本当は凄く嬉しいんだよ

でも、こんな私の所で立ち止まってはいけない

「ドンへ…わたしを好きになったらダメだよ。」

悲しそうな瞳で私を見つめるドンへの目に吸い込まれそうになった

ドンへに嫌われても仕方ない

でも、その方がいい

ヒチョルオッパ、ぎゅったん…ごめんなさい

「ドンへに好きになってもらえるような人じゃないから…。ドンへにはもっとふさわしい人がいるよ…。」

意を決して発した言葉なのに

ドンへはそんな私の言葉を聞き入れるどころか

「Aの過去の事を言ってるの？僕がそんな事でAの事嫌いになるとでも思ってる
の？」

そんな事ぐらいじゃ揺るがないってドンへの目が私を見つめているのがわかった

目を合せたら自分の本当の気持ちがバレてしまいそうで

足元を見つめるしかできない