Will you marry me? 3 (ページ30)

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キミに好きだと伝えよう②-DH Said- ページ30

予定通りにレストランでディナーを食べて

予定通りに僕のお気に入りの場所に居る

運ばれてくる料理に目をキラキラさせながら

どれも美味しそうに食べるAを見ていて

ここを選んで良かったなって心から思った

さっき届いたヒョクからのLINE

【キュヒョン…フラれたんだって！頑張れよ！ドンへ】

息がつまった

(…まさか、そんなハズ…)

そう思っていたら

また聞こえる通知音

【ヒョン、イワシヒョンから聞いたとは思いますが、僕はちゃんと当たって砕けましたから。遠慮
は無用です。】

(ホント…なんだ…)

眼下に広がる夜景を見ている

A

その姿が綺麗で見惚れていた

(ヒョク！キュヒョン！僕頑張る！)

こころの中でそう言い聞かせてたら

「ドンへ？」

僕を呼ぶ声がした

振り向いて僕を見るAと目が合った

「どうしたの？何かあった？」

心配そうに近づくA

最後の一歩が近づく前に

その体を引き寄せた

「ど、ドンへ？！」

「このまま…このままで聞いて」

「う…ん」

「初めて会った時からAの事が好きだよ。」

「えっ…」

Aがビクッと固まったのがわかった

でも、今日はここでAを離してやらない

「Aが大好きだから、これかも僕の隣で笑っていて欲しい。」

「ドンへ…。」

僕をそっと押し戻すA

僕とAの間に生まれる少しの空間

さっきまであんなに温かかったのに

その空間が少しひんやりした

「ドンへ…わたしを好きになったらダメだよ。」

「えっ…」

胸が引き裂かれそうになった

なんで？どうして？

僕の心の声が聞こえたのかAが話し始めた

「ドンへに好きになってもらえるような人じゃないから…。ドンへにはもっとふさわしい人がいる
よ…。」

「Aの過去の事を言ってるの？僕がそんな事でAの事嫌いになるとでも思ってる
の？」

Aのまとう空気が変わった

そんな過去の出来事で僕の心は揺るがないよ

「Aは僕が嫌い？」

少し開いた空間で首を横に振るA

「過去のAも今のAも、女の子のAも、オンマのAも全部のAが
好きだよ」

僕とAの空間を埋めるように

もう一度Aを抱き寄せた

「Aの本当の気持ちを聞かせてよ」

これでもダメだったら諦めよう…そう思っていた