いざっ！‐ＤＨＳａｉｄ‐ ページ26
「お疲れ様でしたぁ〜！」
撮影スタッフに頭を下げながら
控室に戻る
かけていた腕時計に目をやると
時計は１５時を回っていた
携帯に目をやれば
ＬＩＮＥ着信を知らせるランプ
画面を開くと
ヒョクとハル、リョウクの三人の笑顔
「ハル、楽しそうだな！ヒョクの顔笑えるｗｗｗ」
ヒョク達のＬＩＮＥを閉じてもう一方のＬＩＮＥを開く
【これからぎゅったんと出かけてきます！終わったら連絡待ってるね！お仕事頑張って！】
(A…)
キュヒョンに初めて気持ちを告げられた夜
キュヒョンの自信ありげな表情に
心折れそうになった
(結果は言わなくても分かってる…っか。)
その言葉は肯定にも否定にも聞こえた
(今頃どうなってるんだろ…もしかして上手くいっちゃったかな…)
イスにのけぞるように背伸びした
キュヒョンとの関係がどうであれ
僕も今日に決めていたし…
(当たってくだけろだ！…砕けたらヒョクに慰めてもらおう)
なんてもうかなり自虐的になっていた
(よしっ！！)
意を決してAにＬＩＮＥを送った
【今、仕事終わった。これから二時間後に、初めて会った公園で待ち合わせしよ】
それがすぐ既読に変わり
【早かったね！お疲れ様☆うん！わかった！2時間後ね！気をつけてね！】
さて、そうと決まればさっそく準備だ！
今日はAの為に予約したレストラン
そんなに堅苦しくなくてラフな感じのお店を選んだ
そのあとは…僕の大好きな場所に行く
そこで僕の気持ちを伝える
あの場所の方が
僕らしく自然に気持ちを伝えられそうな気がして
はやる気持ちを抑えながら
僕は待ち合わせ場所へと向かった
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作者名：ゆう | 作成日時：2015年11月25日 23時
