初めての恋が終わる時【テニプリ】

マフラー〜私の片思いはもうオワッタノ〜（初音ツバキ） ページ3

A「ありがとうサヨナラ……国光……」

思えば切ない片思いだったな……
足を止めたら国光の事を思い出してしまうから歩かなきゃ……

これからは絶対に泣かないから……

今だけは泣かせて？

そう思った途端に

ふわ……

A「雪？」

今年初めての雪だ

一つの雪に近付いて触れたら
溶けて消えたんだ……

まるで私の初恋みたいに……

駅へと続く大通り二人のカレカノらしき人物が歩いて来た

彼女「ほらみて！初雪だ！」

彼氏「本当だな……」

キミとあんな風になりたかったんだよ国光
そして作った手編みのマフラー……
どうしたら渡せたんだろう
A「教えてよ国光………勉強みたいにさ……
頭良いでしょ？」

渡せない理由を考えるんじゃなくて渡せなかった理由を考えて

それは私が意気地なしだったから

A「こんなに大好きなのに……想いは届かないんだね………国光……」

思い出になるならこのままで構わないって二人で言ったよね

A手塚『それは本当なのか/な？』

大好きありがとうサヨナラ
こんな三つの言葉が頭に浮かぶ

この別れは分かってたはずなのに……分かってたはずなのに

ああ……どうしようもうすぐ列車が来る……
今まで覚悟はしていたでしょ？
なのに………

今になって身体が震える……

A「国光……！」

私にはあなたの名前を呼ぶことしか出来ない本当なら引き止めたいけどあなたは私を最優先する……だから自分の古傷が残っていて治療する為に行くのに私が引き止めてしまったらどうなると思う？
国光の将来は？

私が崩してしまうのは嫌だたとえ離れ離れになってしまっても好きな人には幸せになって欲しい

ただそれだけだった……

『ツ』

『ナ』

『ガ』

『リ』

『タ』

『イ』

どれほど願ったのかな？

『大好き』『繋がりたい』って

ポロポロ

また頬に二つの涙が伝う

この手は空っぽ悲しいほどに……

ねえサヨナラってどういう事？

国光………

〜『はる』がクル〜新しい一歩〜（鏡音ツバサ）→←記憶ートワ好きだったよー(鏡音ツバサ)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す