アソーカ・タノ。 ページ12
まだまだ頭の部分が小さくぴょこんとしていて、とても可愛らしい彼女は、そう言った。
「私はオビワン・ケノービ。君のマスターだ。」
「よろしくって言いたいところだけど私、マスタースカイウォーカーにつけっていわれてるの。」
「えっ？！なに？え、おいおいおいおい。冗談だろ。何かの間違いだ。君のマスターはこの人だ。」
「ちーがう！マスターヨーダがはっきり言ったんだもん。アナキン・スカイウォーカーに弟子入りし、ジェダイ訓練を受けろって。」
稀にみるアナキンの凄い焦りようにオビワンはにやにやと、Aはゲラゲラと笑いながらその様子を見守る。
もう少しこの話をつづけたいところだが、時間が無くなってきた。
ここは戦場。この話をしている間にも敵は追撃の準備を進めている。
「もういい。この話はあとだ。急がないと敵に重砲の裏に回られる。」
「敵の動きを探ります。」
「アナキン、アソーカも連れてってあげなよ。」
(笑)が付きそうなAの言い方にアナキンは怒りマークを何個もつけながら何も言わずに去って行った。
「ついてっていいよ。行っておいで。」
アソーカの背中を押すと、大幅な足取りのアナキンにちょこまかついていくアソーカの後ろ姿を見送る。
そんな2人の背中を見てオビワンとAは弟と妹を見守るような顔で笑った。
「ついにアナキンにパダワンかあ。」
「Aでもいいんだぞ？」
「いやいや！マスターヨーダ様のご命令だからね！背けないよ。」
「こういう時だけ命令を守るんだな。」
「何か勘違いしてるみたいだけど、私はアナキンほどじゃないよ。」
彼女の命令をちょっとだけ守らないお陰で付き合い始めた2人は、こんな会話をしながら本拠点へと戻って行った。
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作者名：こにし りおん | 作成日時：2021年4月11日 4時
