通信。 ページ18
「A…。元気そうね。」
「はい、マスター。迎えに来てくださってありがとうございます。」
「いいの。貴方はジェダイの中でも期待されてる。しっかり感覚を取り戻して復帰しなさい。」
「はい。マスター。」
いつもは強く美しく、厳格な雰囲気を出しているティは、Aにだけ優しい。
彼女は、Aの前に居たパダワンが卒業する前に亡くなっているので、Aが無事育ち、今も活躍していることが嬉しかったのだ。
「マスター。一つご提案が。」
怒られるのは覚悟の上だったが、どうしてもオビワンの顔を見ることをあきらめきれず、Aはダメ元でティに話しかけた。
「オビワンやアナキンに、せめて元気なことを伝えたいのですが…。」
「……。」
勇気を振り絞って伝えた提案。それに対しての沈黙がとても怖い。
なにも読み取れないティの表情におびえていると、意外な答えが返ってきた。
「仲のいいこと。いいでしょう。私の船から通信しなさい。」
「ありがとうございます…!」
Aは飛び跳ねるような勢いでお礼を言うと、さっそく通信室へ向かった。
…しかしだ。
「貴方のより小型のデストロイヤーだけど、分かるかしら?」
Aは戦場に一番出向くということで、相当な額をつぎ込まれた大きなデストロイヤーに乗っている。しかし、それを与えられているのはごく少数のジェダイであり、ティは防衛任務に就いているので小さなデストロイヤーが割りあてられているのだ。
「大丈夫です。」
確かに少し操作は違うが、やり方は分かる。
それにしても、後ろで一緒に通信する気満々のティを見てAは、当初企んでいたアナキンやアソーカとの連絡を分け、オビワンとの長く通信することをあきらめた。
3人いっぺんに通信を開始すると、それぞれコーディ・レックス。そして驚くことにハンフリーがホログラムに映る。
「ハンフリー?」
「将軍?ご無事そうで何よりです。」
ティからの通信に驚いていた3人は、Aをみてすぐに自分らの将軍を呼ぶ。
「なんであなたが?」
「マスター、ごめん。私が借りてるの。」
「アソーカ…!」
アソーカを始めに次々映し出されるアナキンとオビワン。
Aは嬉しくて、そして今からの任務に対して寂しくて、目頭が熱くなった。
「マスター!元気そうですね。」
「元気そうだな。」
アナキンもオビワンも嬉しそうにいつものジョークをかまそうとしたが、後ろにティがいることがわかるとその口を噤んだ。
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monika0419otome(プロフ) - 励みになれば幸いです。寒いじきが多いので体に気をつけて更新を楽しみして待っています (2020年11月11日 18時) (レス) id: a6785adcd3 (このIDを非表示/違反報告)
こにしりおん(プロフ) - monika0419otomeさん» いつもコメントありがとうございます。とても励みになっています!! (2020年10月24日 1時) (レス) id: b705799650 (このIDを非表示/違反報告)
monika0419otome - 楽しく読まてもらいました更新を楽しみにしています 体調無理のないように頑張って下さい (2020年10月15日 21時) (レス) id: 79369123f4 (このIDを非表示/違反報告)
小西 利音(プロフ) - クロセさん» わーーーん!こんな早くに見てくださってありがとうございます!!マジで泣きそうなくらい嬉しいです。まだまだ体調が安定しませんが、オビワン愛で乗り越えます!元気が出ました。コメントありがとうございました。 (2020年10月12日 4時) (レス) id: 0660aea05f (このIDを非表示/違反報告)
クロセ(プロフ) - 待ってました!!続きが見れて嬉しいです!続きも楽しみにしてますので、ご自愛くださいませ! (2020年10月12日 4時) (レス) id: c80b4d78c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こにし りおん | 作成日時:2020年6月28日 2時