つかの間の休息。 ページ14
「アソーカ聞こえるか?」
「ばっちり、マスター。爆弾はもう安全。ヴィンディは捕まえた?」
爆弾が解除されたことで、自然とAの腰は抜ける。
廊下の真ん中でへなへなと座り込むと、すかさずハンフリーが心配してくれた。
「あぁ捕まえた。パドメは?」
「すぐ隣に居る。えぇ、私も元気!ご心配なく。」
Aもこの通信に入ってふざけたがったが、そんな気力もないくらいに疲れていてしばらく座ったままぼーっとしていた。
「A?アソーカ?」
またもや通信が入り、Aは応答ボタンを押す。
「私達はヴィンディを連行する。後始末を頼んでいいか?」
「もちろんよマスターケノービ。」
「了解よ。アソーカ、そっちに向かうね。」
「出発する。頼んだ。」
通信が途絶え、アソーカのもとへ行こうかと重い腰を上げる。
しかし、やはりすごい疲労感から歩くスピードはゆっくりだった。
「将軍、ケノービ将軍とはいつから…?」
「……。クローン戦争が始まる2日前。」
「たとえがジェダイですね。」
「ジェダイ失格だけどね。」
ハンフリーとこうして腹を割って話す機会もなかなかない。
Aは冷や冷やしながらも、オビワンとのことを順を追って話した。
「正直、俺にはジェダイが恋愛を禁止されている理由が分かりません。」
「わっかりやすい例を出すと、アナキン。」
「…なるほど。たしかn…。」
しかし、事態というのはこんなのんびりとした時間さえも許してくれない。
突然なり始めたラボの警報に、びくりとなって驚くとアソーカに通信を繋いだ。
「アソーカ?」
「マスターA、回収した爆弾の中に一つウイルスが抜かれているものがあったの。ドロイドが持ち出してる。探さなきゃ。」
「了解、ドロイドを捜す。」
通信を切ると、先ほどの疲労モードとは打って変わって走り始める。
「結構やばい奴だ。」そう体の本能が知らせていた。鳥肌が立ち、先ほどとは比べ物にならない位の緊張が筋肉を硬直させる。
「まずいね…。」
Aが一度立ち止まって、悔しさに唇を噛み締めた時、地面でも割れたかというくらいの大きな爆発音と地鳴りがした。
衝撃波で吹き飛ばされたAとハンフリーは、お互い手を貸し合って体制を戻すが、大体の予想できる状況にAは再び走り始めることもなく溜息をついた。
「どうした?」
「ドロイドがウイルスを撒いたの。ラボは封鎖した。」
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monika0419otome(プロフ) - 励みになれば幸いです。寒いじきが多いので体に気をつけて更新を楽しみして待っています (2020年11月11日 18時) (レス) id: a6785adcd3 (このIDを非表示/違反報告)
こにしりおん(プロフ) - monika0419otomeさん» いつもコメントありがとうございます。とても励みになっています!! (2020年10月24日 1時) (レス) id: b705799650 (このIDを非表示/違反報告)
monika0419otome - 楽しく読まてもらいました更新を楽しみにしています 体調無理のないように頑張って下さい (2020年10月15日 21時) (レス) id: 79369123f4 (このIDを非表示/違反報告)
小西 利音(プロフ) - クロセさん» わーーーん!こんな早くに見てくださってありがとうございます!!マジで泣きそうなくらい嬉しいです。まだまだ体調が安定しませんが、オビワン愛で乗り越えます!元気が出ました。コメントありがとうございました。 (2020年10月12日 4時) (レス) id: 0660aea05f (このIDを非表示/違反報告)
クロセ(プロフ) - 待ってました!!続きが見れて嬉しいです!続きも楽しみにしてますので、ご自愛くださいませ! (2020年10月12日 4時) (レス) id: c80b4d78c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こにし りおん | 作成日時:2020年6月28日 2時