玉座の間まで。 ページ33
廊下に出れば、そこには何十というバトルドロイドが待ち受けていた。
Aはフォースダッシュやジャンプを駆使して、先へ先へと進んでいく。
「陛下、こちらです。」
大きな廊下を制圧すると、Aは少しでも近道になるようフォースの導き通りに走り回る。
しかし、倒しても倒しても出てくるドロイドの数には大きなため息が出る。
降り注いでくるブラスターの雨は、Aを30分以上苦しめ続けた。
「糞ッ。」
女性らしからぬ発言をしながら、ローブにブラスターがかすめたとき、パドメはAを呼んだ。
「マスタージェダイ！こっちです。」
すぐに駆け寄ったAは、女王が窓から上に上がると言っていることを察して慌てて止めた。
「そんな、陛下。」
「大丈夫です。先に行ってくれますか？」
「はい…。」
内心顔をしかめながらも、Aは窓を割って窓枠から上の階へジャンプする。
Aはほかのジェダイより、フォースジャンプやダッシュが得意なのだ。
ローブの大きな袖で、顔を守ると、ライトセーバーで上の階の窓を割った。
「少し待ってください。」
すぐに左右を確認すると、先ほどの階よりドロイドは少なく、Aは安心して一行に上がってくるように言った。
パドメ達はどのように上がってくるのかというと、ワイヤーを壁にさして自動で巻き取る装置で上がってくる。
Aはそんな様子に目を丸くしてうなづいた。
「画期的ね。」
この言葉は、いい意味での皮肉である。
決して、そう思っているわけでも、馬鹿にしているわけでもない。
Aが先行してまた、同じように廊下を制圧していくわけだが、既に上に上がった報告が入っているようでおびただしい数のドロイドが待ち受けている。
「陛下、大丈夫ですか？」
Aが戦いに飛んでいけるような量ではなくなり、陛下を守るようにブラスターを跳ね返していると、パドメは何も言わずに首を縦に振った。
「…最悪。」
ブラスターを跳ね返しながらも、しっかりとフォースに従う。
しかし、そんな中「奴」の出現を察知したAは項垂れるようにそう言った。
ドロイドが攻撃をやめると、「奴」が20体以上姿を現して周りを取り囲んだ。
「武器を置きなさい。ここまでのようです。」
パドメの声に周りが武器を置くと、Aも同様にライトセーバーを置く。
武器を回収されるとすぐさまドロイドに囲まれ、突撃する予定であった玉座の間に連行された。
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小西 利音(プロフ) - masyuさん» コメントありがとうございます！主は今飲食のラストスパートで厳しいですが、必ず更新しますのでしばしお待ちを....。スターウォーズ新エピソード公開ですね！ (2017年12月16日 1時) (
レス) id: 0660aea05f (このIDを非表示/違反報告)
masyu - とても面白いです！まだ見てないエピソードもあるので見直したらまた読みに来ます(^^; 更新頑張ってくださいね。 (2017年12月15日 22時) (レス) id: 065dd9adad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小西 利音 | 作成日時：2017年7月12日 2時
