2話 , ページ2
烏間から聞いた話を簡単に脳内でまとめ、理解する。
ここ、椚丘中３年Ｅ組は暗殺者が集まる、暗殺教室だと。
「ミアねぇ！殺せんせー？に会ってみたい！！」
無邪気な子供の振りをしてベルモットに、ミアに縋り付くバーボン…いや、レオン。
「そうね、私もあってみたいわ。」
良いかしら？と続け、烏間に許可を取ろうとするベルモット。
それにプラスで期待の眼差しを向けるバーボン。
分かった、と烏間が承諾すると、バーボンとベルモットはほくそ笑んだ。
「にゅやや？貴方が転校生のレオンくんですね？」
３年Ｅ組のメンバーの後ろからぬるりと出てきたのは殺せんせーと呼ばれる超生物。
そこにバーボンは思いっきり頷いた。
「殺せんせー、だよねっ？！よろしくお願いしますっ！！！」
そう言って抱きつこうと殺せんせーにジャンプをする。
殺せんせーは受け止め、少し驚いた表情でレオンを見た。
「にゅや？中学生とは少し、精神年齢が違うようですが…」
それにベルモットは答える。
「レオン、小3の時に事故に会って、この間まで眠ってたのよ。」
すらすらと話すベルモットの表情は、少し辛い表情をしていた。
「そうよね、レオン？」
そうベルモットが言った瞬間に、ベルモットとバーボンは動き出した。
バーボンはすぐさま腰からナイフを取り出し、殺せんせーに当てようとする。
当たったナイフは溶け、使い物にならなくなっていた。
「ちっ…、」
舌打ちをしたバーボンは目のあった生徒＿奥田愛美からナイフを奪うことにした。
「えっ？あの、」
狼狽えている隙に懐に入り込み、対先生ようのナイフを奪う。
そして、銃も。
奪った瞬間、３年Ｅ組の生徒達に紛れ込み、殺せんせーを後ろから襲った。
「なｯ…？！」
E組から驚きの声が洩れる。
「まずは1本…」
そう言ったバーボンは鋭い目付きで殺せんせーを睨み、ベルモットの元に合流した。
「大丈夫ですか？」
「ええ、問題ないわ。行くわよ。」
「僕、暗殺は得意じゃないんですけどねぇ…」
そう言いながらも歩いて殺せんせーに近付く二人の姿を見て、E組は悟った。
( …殺し屋…！！ )
イリーナと同じ職業の殺し屋だ。
バーボンとベルモットの連携は完璧だった。
バーボンは右から。ベルモットは左から襲う。
どちらかに攻撃が来そうになればどちらかが殺せんせーの体制を崩す。
殺せんせーの触手は既に三本落ちていた。
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作者名：澪 | 作成日時：2022年10月16日 16時
