Episode 37 ページ40
「てめぇが諸星未來か?」
16年振りに聞くその声は何も変わっておらず、危機的状況にも関わらずそんな些細なことにまで歓喜している自分がいる。
落ち着け、落ち着くのよ。
相手に悟られてはならない。
『そうですけど…』
「諸星大の妹だな。まさかライが…FBIの犬だったとは思わなかったぜ…」
たった今電話を受けて、まさかこんなに早く足がつくとは思わなかった。
これからどう行動すればいいかなんて分からないけど、殺されてしまっては意味が無い。
どうにかして時間を稼がなければ
『兄が?何かの間違いでは?』
「しらばっくれるつもりか」
恐らくジンさんは今1人、末端の構成員などにかける人材などいないということか…
でも、これは好機だ…!
『そんなつもりは…』
「残念だがお前の命はここまでだ。疑わしきは罰する。それが俺のモットーだからな」
そう言って、ジンさんはカチャリと銃を構える。
長い髪の隙間から見える瞳は本気だ。
本気で、私を殺そうとしている目だ。
でも、ここで負けるわけにはいかない。
『…いいんですか?
夜中とはいえここは住宅街のど真ん中ですよ?
いくらサイレンサーをつけているとはいえ…
それに、私の血を拭き取るためだけに駆り出される部下の方が可哀想です。
うち、ここから歩いて5分くらいなんで、家までどうぞ』
私の言葉を聞いて、ジンさんは一瞬迷った様子を見せる。
そして、私の方を訝しげに見ながらも
「変な動きを見せた瞬間、脳天ブチ抜くからな」
そう言いながら、ゆっくりと銃を下ろした。
『わかってますよ』
思わず零れそうになる笑みを必死に抑えながら、私は帰路についた。
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あいか(プロフ) - はじめまして、あいかともうします!この小説の続きが気になるので早めの更新頑張ってください!! (2017年7月30日 16時) (レス) id: 70607cf5f4 (このIDを非表示/違反報告)
のんたん(プロフ) - ゆらさん» コメントありがとうございます!頑張って更新します! (2017年6月8日 19時) (レス) id: 8bc9afdc49 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら - すごく面白いです!続き楽しみにしてます♪ (2017年6月8日 12時) (レス) id: 536a82edec (このIDを非表示/違反報告)
のんたん(プロフ) - 紅蓮さん» ありがとうございます!コメントいただけるだけで執筆に俄然やる気が出ます!!頑張ります!! (2017年3月7日 0時) (レス) id: cf32376341 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - 続き楽しみに待ってますm(。≧Д≦。)m (2017年3月7日 0時) (レス) id: 219aa5a094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のんたん | 作者ホームページ:
作成日時:2017年2月19日 11時