Chess piece【名探偵コナン】

Episode 10 ページ13

私は説明は赤井さんが聞いてるだろうと思って大方聞き流す。



にしても、宮野さんみたいな一見普通の大学生みたいな人まで組織の一員なんだから…

本当に恐ろしい組織だ。



普通に街とかですれ違っても絶対気がつかないよ。


どうやら宮野さんの説明は終わったようで赤井さんと軽い世間話をしている。



『兄さん。』


「……ん？なんだ？」



うわー、今の間！

絶対忘れてたよ。


今絶対自分のことだって気づいてなかったよー。


赤井さんも人のこと言えないよー。



『この後、特に何もないんでしょ？宮野さんとどっか行ってくれば？』



まあ、なんで突然私がこんなことを言い出すかというと、宮野さんこそが私たちを組織に引き入れるきっかけを作った人物だから。



つまり…私たちがFBI捜査官だと組織にバレた時に真っ先に消される人物ってわけだけど…



まあ、そんなヘマ赤井さんはしないし！


どうやら赤井さんは彼女をきっかけに組織の上層部に近づこうとしているらしく…




そんな赤井さんのために！


妹(仮)である私が恋のキューピット(笑)


になってあげようという算段だ。



それに…これは私の勘だけど宮野さん赤井さんに惹かれている…！


つまりこの作戦は9割の確率で成功する！



「え、でも諸星さん…」


『未來でいいですよ。

諸星2人いるのでわかりにくいでしょう。


それに、女同士ですし！



とにかく2人で行ってきてください！』




なんか2人して渋ってめんどくさくなってきたから、2人の背中を押して部屋から出す。

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