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case.1 ページ2

_____それは、ある朝のことだった。





『え、鬼塚、教官…?』



今は立派な警察官として働いている私が、警察学校時代にお世話になった人、鬼塚教官。

そんな恩師から、警察学校卒業以来初めて、つまり2年ぶりに連絡がきた。


朝、その着信音で目が覚める。

重い体を起こしながら、震えるスマートフォンに手を伸ばした。



『はい、柳です。』

〈鬼塚だ。久しぶりだな、柳〉



懐かしい恩師の声に、疲労が溜まった体からふっと力が抜ける。

あの頃と、ちっとも変わってない。


〈なんだ、今日は非番だったのか?〉

『そうですね、1ヶ月ぶりの非番で…』

〈それは忙しそうで何よりだが、1ヶ月も働き詰めとは今度はどんな事件だったんだ〉


あの頃と同じように、軽く笑って教官はそう言う。


『教官だってご存知でしょう?最近テレビや新聞を騒がせている、例の殺人事件ですよ』

〈あぁ、つい先日解決したと聞いている。まさか柳の担当する事件だったとはなぁ、成長したもんだ〉


私はそれを聞きながらコーヒーに口をつけた。


『それで、わざわざ鬼塚教官が連絡してくるだなんて、どういった用件ですか?』

〈…やはり、柳には敵わんな。流石優等生なだけある。〉


今もまだ警察学校で未来の警察官を育てている鬼塚教官は、朝からこんな連絡をする暇はないはずだ。

となると、緊急の用件、もしくは何か別の理由があって連絡してきているはず。


〈実はだな、柳、お前に…〉


が、次の瞬間、そう考えていた私の予想を遥かに超える言葉が、教官の口から飛び出した。


〈警察学校で、問題児の特別指導をしてほしいんだ〉










『__________はい!?』

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ゆう(プロフ) - 警察学校組かっこよくて主人公ちゃんも素敵でキュンキュンしました。更新楽しみにしてます! (2022年10月10日 9時) (レス) @page15 id: d56bd6cb16 (このIDを非表示/違反報告)
ハキ - 主人公こんな感じでは無いでしょうか?書いて見ました。 (2022年10月5日 19時) (レス) id: e7766cc2a3 (このIDを非表示/違反報告)
ハキ - https://picrew.me/shareImg/org/202210/1649970_h8CiFBOK.png (2022年10月5日 19時) (レス) id: e7766cc2a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラピスラズリ | 作成日時:2022年9月24日 23時

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