第２３話 無実証明 ページ24
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「あの…Aさんですよね？」
そうおずおずと問うてきた赤木さん、もとい量子さんに私は頷いた。蘭はまだ新一が近くにいないかどうかと辺りを気にしていて、こちらは一切見ていない。
量子さんは、突然「本当は」と言い出した。
「本当は私、新一さんと付き合ってはいないんです…あれは、新一さんと早く連絡を取るために…」
「連絡を取るって……何か事件で…？」
「えぇ。あの…詳しくは話せないんです。でも、本当に付き合ってはいません！ ですから、ただ誤解を解きたくて…」
量子さんが話してくれた事によると、どうしても高校生名探偵の新一に解決して欲しい問題があったが、当の本人である新一は行方不明。
そこで少しでも早く新一と話をしたかった量子さんは、新一と付き合っていると言うと、否応無しに新一が連絡をとりたくなると考え、今回の行動を起こしたのだという。
探偵事務所を選んだのは、新一がよく出入りしていると聞き、なおかつ連絡の取れやすそうな場所だったからだそう。
筋の通ったその話を最後まで聞くと、私は安堵で長い息を漏らした。
「よかった……」
すみませんと頭を下げる量子さんに、慌てて頭をあげるように言いきかせていると、ビルの入り口から小さい子が姿を見せる。
「量子姉ちゃん！」とコナン君と近そうな年頃のその少年は明朗な笑顔で駆けてくる。私はそれを見て蘭にも、そろそろ帰ろうと促した。
「そういえば、蘭。コナン君は？」
「あれ…ここまで一緒にきたはずなんだけど…先に帰っちゃったのかしら」
キョロキョロと辺りを見渡して、蘭は不思議そうにする。きっと阿笠博士が来ていたから、疲れたコナン君が迎えにきてくれと頼んで先に帰ったのだろう。
そう推測した私は一応阿笠博士の携帯に連絡を取り、それが事実だと確認してから、蘭と一緒に帰路に着いた。
「………てことで、新一は無実なんだって」
「本当に？ またいい風に騙してるとかじゃないでしょうね…」
「うん、きっとね」
猜疑の眼差しをしていた蘭もしばらく考えて、量子さんの話に納得したのか「それならいいけど…」と呟いた。
「A、結局新一とは会えなかったの？」
「あ…うん。影はみたんだけど…」
「影？」と聞き返した蘭は、不思議そうに私の話を聞いてくれた。
「…今度は新一が逃げても追いつけるように、ちゃんとトレーニングしとくのよ、A」
「アハハ…」
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FenGkaz710(プロフ) - 2章楽しみ (2020年6月16日 19時) (
レス) id: 760679ded1 (このIDを非表示/違反報告)
琴葵(プロフ) - 面白すぎたのでシリーズ化していると思いました……。面白過ぎます！！！更新応援しています！！！シリーズ化大希望です！！！！！ (2019年12月6日 3時) (レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
Akiko Tanei(プロフ) - 首を縦に触るのではなく、『振る』ではないですか？ (2019年9月8日 11時) (レス) id: acbd1e9f39 (このIDを非表示/違反報告)
? ????? ?(プロフ) - 第1章おつかれさまでした！すごくすごく続き楽しみにしてるので更新早くして欲しいです(>_<) がんばってください！！♪ (2019年8月9日 1時) (レス) id: e7d5c65650 (このIDを非表示/違反報告)
ぽにー(プロフ) - 茅架さん» 作者様本人ではなくすいません。その文書は合っていますよ！"違わず"というのは"たがわず"と読み、間違わずと言う意味です。 (2019年8月1日 1時) (レス) id: 2d86003c92 (このIDを非表示/違反報告)
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