File：24��深まる疑惑と、��コナンside ページ26
「なあに、それ？」
「な、何でもないよ…！」
握り締めた紙を咄嗟にポケットに仕舞う。不思議そうにしていた彼女がまた口を開こうとした瞬間、チャイムが鳴って思わずホッと息を吐いた。( 黒ずくめ、って俺が薬を飲まされた奴らの事だよな…？ )
( まさか奴らが…否、それは違うはず。でもこんな紙、昨日の時点では無かった。いつ、ランドセルに… ) ホームルームが始める先生の事を思い出しながら、今日の行動を振り返る。と言っても、朝だから会った人物は限られる。
――「あ、待った。ゴミ付いてる」
( あの時か……！ ) 俺に身長を合わせるように手を伸ばしたA先輩。俺と蘭が話していた時に何か書いていたし…現に歩きながら書いた所為か、紙の文字は少し歪んでいた。
「いや、でも…」
( なんで、A先輩が奴らの事を……？ ) ( A先輩が奴らの仲間？ いや、そんな筈は…… ) いまいち、言い切れない状況に机の下で、強く拳を握った。
「コナンくーん！一緒に帰ろ……って居ない？」
── 終わりの挨拶を終えれば歩美ちゃんのそんな言葉を背に、ランドセルを背負いながら飛び出した。( もし、先輩が奴らの仲間だったら……！ )
「蘭姉ちゃん！！」
「！ あれ、おかえり。どうしたの？ そんなに息切らして…」
勢い良く扉を開ければ、きょとんとした表情を浮かべた蘭と目が合う。( …無事、か ) 不思議そうにする彼女に息を整えると、何でもないと笑ってみせた。
「あ、朝会ったAお兄さんって何処に行くとか行ってなかった？」
「A先輩？ あ、博士の家にまた寄るって言ってたよ？」
「！ …僕もちょっと博士の家に行って来るね！」
その言葉にハッとして朝の会話をもう一度、思い出す。 ( そうだ、朝も博士に用が有るって…！) ちょっとコナン君！？と驚く蘭の声を背に、また駆け出した。
「博士！！！」
「……おお、どうしたんじゃ。そんなに急いで」
「あ、れ……」
( 博士も、無事？ ) ほっと息を着いた、その瞬間…突き付けられた何か。( ── 後ろか！やられた…！)
「嗚呼、やっぱり来ると思った ── 江戸川 コナン。否、工藤 新一君」
「！？」
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「…なんてな、冗談だよ」
「……っ、え」
振り返った先には少し眉を下げたA先輩。冗談？と戸惑った声を出せば、悪いな、と鉄砲の形を指を解くと本当に珍しく…小さく笑った。
「いや、でも…なんで…」
「なんで、黒ずくめの事や工藤の事を知ってるかって？」
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紗羅(プロフ) - 架印�靴気�» 大変お返事が送れました……！その作品です〜！私も学生時代に読んだり、アニメ見たりしました！共感して頂いて嬉しいです！ (2020年2月16日 23時) (
レス) id: d095ed95fc (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - File41の安楽座椅子探偵物って、桜庭先生の“GOSICK”ですか？もしその小説であれば、私が高校生だった頃にハマって読むようになった小説なので、とても共感出来そうです。面白いですもの！ (2019年3月7日 0時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
紗羅(プロフ) - かなたさん» コメント有難うございます！そう言って頂けるととても励みになります。良ければ、続編も宜しくお願いします！ (2017年12月23日 22時) (レス) id: 8b4b0b36f7 (このIDを非表示/違反報告)
かなた - とても面白いです。更新楽しみにしてます！ (2017年12月23日 21時) (レス) id: a1ab06392a (このIDを非表示/違反報告)
紗羅(プロフ) - 小娘さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです！ (2017年11月16日 14時) (レス) id: 8b4b0b36f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗羅 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/__Rain__Oo_
作成日時：2017年9月5日 22時
