File：19��安否��主人公side ページ21
「両親？」
「もう亡くなってるがな」
( 或る意味…似た境遇か ) 本人の知らぬところで、個人情報を知るのは些か気が引けるが…そうも言ってられないのだろう。
「嗚呼、成程。だから…��妹と共に��って言ったんですね。では、作戦を成功させて中核に居る妹さんから情報を引き出した方が良さそうですね」
「でも10億円なんて」
「組織に易々と渡してやるつもりは無いからな、金はどうにでもなるが…」
ぽつりと零した言葉は父さんに拾われるものの、あっさりと解決される。流石としか言いようはないけど、問題は ──
「「「本当に組織が、妹(さん)を手放す気が有るのか」」」
どうやら、思い浮かぶ疑問は皆一緒だったらしい。個室に三人の声が静かに響いた。10億なんて無謀過ぎる、言ってしまえば無理難題だ。
「或る意味、一種の賭けにはなるがな。…図書館に行く前に言っていた、Aの計画を聞かせて貰えるか」
「一番ネックなのはお金の問題だったけど、それが大丈夫なら ──…」
「実に大胆…！そんな事考えるなんて本当に高校生？」
「…組織を誤魔化すとなれば、それ位はやるべきかなと」
話終えればふたりは驚いたように目を見開いたけど、そう言えばそれもそうだと頷いた。その時、ポケットに入れていた白い携帯が着信を告げる。( 毛利？ )
「もしもし？」
『あ、A先輩ですか？ こんな時間にすみません』
ふたりに断ってから電話に出れば、聞こえて来た毛利の声。大丈夫だと告げれば、電話の向こうで小さく息を吸う音が聞こえた。
『新一から、先輩に連絡行ってませんか？』
「いや、何にも無いけど…。昨日、トロピカルランドに一緒に行ったんじゃ無かったのか」
『それが、その…』
落胆した声に思わず首を傾げて理由を聞けば、ゆっくりではあるが状況を説明してくれる毛利。
── トロピカルランドに行ったは良いが、ジェットコースターに乗った際に其処で事件に巻き込まれたらしい。( 青い携帯の方で検索してみれば、事件はヒット ) ( 首が切れた遺体というのは思わず眉を寄せたが )
然し、その後に何か気になることがあったのか毛利を置いて何処かへ行ってしまった。その夜、家にも帰っておらず、今日も連絡は付かず。( 気になる事…あいつの性格を考えると…── )
「その巻き込まれた事件の関係者に変な奴、居なかったか」
『へ？ あ、私怖くて泣いてたから…』
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紗羅(プロフ) - 架印�靴気�» 大変お返事が送れました……！その作品です〜！私も学生時代に読んだり、アニメ見たりしました！共感して頂いて嬉しいです！ (2020年2月16日 23時) (
レス) id: d095ed95fc (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - File41の安楽座椅子探偵物って、桜庭先生の“GOSICK”ですか？もしその小説であれば、私が高校生だった頃にハマって読むようになった小説なので、とても共感出来そうです。面白いですもの！ (2019年3月7日 0時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
紗羅(プロフ) - かなたさん» コメント有難うございます！そう言って頂けるととても励みになります。良ければ、続編も宜しくお願いします！ (2017年12月23日 22時) (レス) id: 8b4b0b36f7 (このIDを非表示/違反報告)
かなた - とても面白いです。更新楽しみにしてます！ (2017年12月23日 21時) (レス) id: a1ab06392a (このIDを非表示/違反報告)
紗羅(プロフ) - 小娘さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです！ (2017年11月16日 14時) (レス) id: 8b4b0b36f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗羅 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/__Rain__Oo_
作成日時：2017年9月5日 22時
