File：10��帰り道��主人公side ページ12
「…何か、邪魔してすみません。俺はひとりでも大丈夫なんですけど」
「なに言ってるの、気にしないで！一般市民を守るのが警察の仕事なんだから！ね、高木君」
「は、はい！」
姉さんに今から帰る、とメールを送った後、話の成り行きで送って貰う事になって、三人で店を出る。おばさんの言葉に承諾した佐藤刑事に少し落胆の色を見せた高木刑事。
二人は付き合って居るのだと思っていたけど… ( 佐藤刑事の様子を見ると、高木刑事の片想いって言ったところか )
「榎本くんは実家暮らし？」
「あ、Aで良いです。苗字で呼ばれる事殆ど無いので。…姉と二人暮らししてます、猫も居ますけど」
「お姉さんと猫かあ。猫、可愛いの？」
じゃあ、A君って呼ばせて貰うわね！と笑みを浮かべながら言った佐藤刑事に頷く。そして続けられた言葉に携帯を出して姉さんが撮った写真なんですけど、と前置きしてから写真を見せた。
「わあ、可愛い！」
「ロシアンブルー、だっけ。名前はなんて言うんだい？」
「はい、メスで�爛戰覘瓩辰童世い泙后�
ソファでうたた寝していた俺の傍に居たベル。カメラを向けられた事に気付いて顔を上げた瞬間、姉さんがボタンを押して写真を撮ったらしい。丁度、見上げる形で綺麗に収まっていた。
この写真を添付して兄さんに送るつもりだったメールをどう操作したかは知らないが一斉送信で、俺までに送って来たのは思わず苦笑した。( 最終的には待ち受けにしたら良いよ！なんて開き直っていたが )
余り自分の事を語るのは得意ではなく、話の矛先を別の方へと持って行く。俺の思惑に気付いたのか否かは知らないが、話は事件の事や工藤のことへと変わって行った。
「じゃあ、また機会があったら会いましょ！」
マンションの下まで送って貰って軽く頭を下げる。高木刑事に頑張って下さいね、と小さくエールだけは送り、部屋へと入った。
「あ、おかえり！お疲れ様、A」
「ただいま。…これ、おばさんが」
玄関を開ければ、音を聞き付けたのか出迎えるようにやって来たベルと、その後ろに梓姉さんの姿もあった。
「わ、美味しそう！…あ、ご飯食べて来た？」
「食べて来た。姉さん、食べてないなら食べて」
おばさんに渡された煮物を渡して、ベルの頭を軽く撫でる。そして靴を脱ぎながらそう言えば私も食べたから朝食べよう、と返って来て素直に頷く。
ベルを部屋へと誘導すると風呂入って来る、と一声掛けて着替えを持ちながら脱衣場へと向かった。
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紗羅(プロフ) - 架印�靴気�» 大変お返事が送れました……！その作品です〜！私も学生時代に読んだり、アニメ見たりしました！共感して頂いて嬉しいです！ (2020年2月16日 23時) (
レス) id: d095ed95fc (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - File41の安楽座椅子探偵物って、桜庭先生の“GOSICK”ですか？もしその小説であれば、私が高校生だった頃にハマって読むようになった小説なので、とても共感出来そうです。面白いですもの！ (2019年3月7日 0時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
紗羅(プロフ) - かなたさん» コメント有難うございます！そう言って頂けるととても励みになります。良ければ、続編も宜しくお願いします！ (2017年12月23日 22時) (レス) id: 8b4b0b36f7 (このIDを非表示/違反報告)
かなた - とても面白いです。更新楽しみにしてます！ (2017年12月23日 21時) (レス) id: a1ab06392a (このIDを非表示/違反報告)
紗羅(プロフ) - 小娘さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです！ (2017年11月16日 14時) (レス) id: 8b4b0b36f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗羅 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/__Rain__Oo_
作成日時：2017年9月5日 22時
