【名探偵コナン】 My Precious _ 03 【男主】 (ページ2)

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File：100￤準備￤主人公side ページ2

「あれ、A先輩？」
「嗚呼、毛利。…次、音楽か」
「はい！」

平野ではない女子の声がして其方を見れば教科書を持った毛利の姿。その後ろにも後輩と思われる生徒が複数やって来ていた。

「先輩は何を…？」
「文化祭の件でな」
「ああ、成程！」

不思議そうに首を傾げた彼女は答えを聞くと納得したように頷くと、ウチのクラスも徐々に始めてますと続けた。

「そう言えば…A先輩って京極さんとお知り合いですか？あ、京極真さんです」
「京極って確か…Aと都大会の試合で当たった奴だろ？」

思い出したように口にした毛利に、久々に彼奴の話題が出たなと思っていれば、香月も覚えていたのか、あ！と思い出したように口にした。

「個人的な付き合いも有るが…一番会うのは確かに試合会場だな」

( 正直、超人の域の人間とやり合うのは大変だけどな ) その言葉は飲み込んで、京極がどうしたのか尋ね返せば、伊豆で会った際に俺の名前が出たと言う。

「嗚呼、そう言えば連絡が来てた。鈴木と付き合う事になったらしいな」
「あ、ご存知だったんですか…！」
「彼奴が珍しく相談して来たからな。俺も鈴木の事を知らない訳じゃ無かったから、相談に乗っては居たんだ」
「あの侍みたいな奴と、鈴木？意外な組み合わせだな」
「直ぐに海外行っちゃったから寂しそうでは有るんですけど…上手く行ってるみたいです」

少し驚いたように口にした香月に、少し笑う毛利。( そう言えば留学に行くって話もメールで来てた気がする ) ( 強い奴に会う為って、彼奴らしいなとは思ったが )

「毛利さーん、座んないとそろそろ先生来るよー？」
「あ、うん！」

広い方の音楽室から顔を出した、毛利のクラスメイトらしき女子生徒。またと軽く頭を下げた彼女を見送って、先程まで居た少し狭い方の音楽室へと戻る。

「え、平野の件は結局何だったんだ？」
「あー、その話は放課後な」

今の今まで固まっていたのか、ハッとしては戻って来た俺達に尋ねる上原。時計を見ながら言う香月に、予鈴が鳴ると慌て出す四人。

ベースはどうすれば良い？と尋ねれば、立て掛けて置けば大丈夫と言う立花に、ベースを専用のそれへと立て掛けた。

「そう言えば、文化祭で私達のクラスって何やるの？」
「あ、何だっけ？」
「…はいからカフェとか言ってなかったか」
「ああ、そうそう！」
「はいから…って、明治時代っぽい格好するって事？」
「そーそー。衣装は器用なやつが担当してくれるらしい」

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