【名探偵コナン】 My Precious _ 2 【男主】 (ページ7)

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File：55￤試合後￤香月→主人公side ページ7

「あ、崇人先輩！団体優勝と個人準優勝おめでとうございます！」

「はは、ありがとう。一射外して、榎本にはまた負けてしもうたけど」

団体戦はAを含める三人は全ての矢が的を射抜く…所謂、〝皆中〟で見事に優勝。それに午後からは的中率の高かった人での個人戦で、三人共参加。そして結果はAの優勝、続く準優勝は同じチームの神崎となった。

「新幹線までまだ時間有るし…夕食、こっちで取るやろ？そっちの友達も一緒に行かへん？」

「…どうする？」

A以外のチームメイトと神崎関係の人達は食べに行く気満々のようで、和気藹々としている。そしてAからも流れるように視線を向けられれば、香織と共にお金足りるかなと小さく呟きながらも行くと頷いた。

A達が弓道衣から私服へと着替えた後、神崎の後輩…沖田のクラスメイトだと言う大岡さんが手配してくれたらしい店へやって来た。

( 全員、自己紹介して貰ったけどごちゃごちゃにならないかで必死 ) ( そして結構高そうな店に金足りるか不安になって来た )

「でも大前の神崎がピシャッと決めた後、良く小泉も続いたな」

「神崎先輩と榎本先輩の間に挟まれる事なんて滅多に無いことで凄く緊張したんですけど、榎本先輩が＂緊張する必要は無い。小泉の実力を評価して師範はこの位置に入れているし、それに神崎と後の俺も必ず決めるから＂って言って下さって、頼もしくてふと肩の力が抜けました」

席に着いた後、代表として乾杯の音頭を取った神崎。二番手、中を務めた…一つ下らしい小泉に掛けられた賞賛の言葉。少し照れ臭そうに笑みを浮かべた後、嬉しそうに続けた。

おお、と上がった歓声に隣に座るAは小さく肩を竦める。Aとしては本心を告げただけで、歓声を上げられるような事を言ったつもりは無いのだろう。( Aらしいと言えば、らしいけど )

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『 ── 優勝おめでとう、A！』

「嗚呼、有難う。それよりまだ仕事中だったんじゃ無いのか？」

『ふふっ、今は休憩中だから大丈夫だよ！』

夕食を終えて話していた所、携帯が鳴って着信者を見れば仕事中の筈の姉さんで。席を離れてから通話を開始すれば、試合直後に送った結果のメールを見たようで祝いの連絡だった。

『今日帰って来るんだよね？』

「勿論、遅くはならないと思う」

帰ったらまた話聞かせてねと言った姉さんに頷いて、通話を終了した。

「…ほんなら、ウチは先に失礼します」

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