【名探偵コナン】 My Precious _ 2 【男主】 (ページ13)

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File：61￤罠￤主人公side ページ13

「97番のお客様…」

「あ、ボクです」

話は終わったのか次々にカバンを受け取って行く人達。その中には疑わしい三人も居て。真っ先に受け取ったのは竹下さん。

「97番のお客様…」

「ほーい！」

続いては上田さん。

「124番のお客様…」

「あ、はい…」

そして最後に中島さん。中島さんの番号にえ？と反応した竹下さんと中身を確かめる上田さん。( 決まり、だな )

「 ── Aさん、謎解き手伝ってくれる？それから取引相手が見つかったら、ジン達との合流場所も。俺、急いで行ってみるから！」

「嗚呼、俺で良ければ。……でも、分かったとしても正面から向かって行くんじゃないぞ」

そのやり取りを見た後、同じように大体の目星は付いたのだろう、俺を見ながらそう言った。俺の言葉に頷いた彼を見た後、藤咲さんを視線で探す。

連絡を終えたようで此方を戻って来ようとしていた彼女に念の為に持って来ていた青の携帯を取り出して、取引相手の件をメールした。

了解、直ぐに動ける様に手配する。短く、それでいて簡潔な返事を見ると携帯を仕舞って、工藤が毛利探偵を眠らせた後、目暮警部に声を掛けた。

「何、爆弾犯が分かった！？」

「確かな証拠は無いんですが…有る物を確認すれば、犯人は自ら犯行を認める事になります」

目暮警部の大きな声に思いの外、注目が集まって怪我していない方の頬を軽く掻く。けれど、三人の足も止められたので良しとしよう。

「中島さん、と仰いましたよね。貴方が先程から大事そうに抱えているカバンの中身、見せて頂けませんか」

「な、中島君。まさか君が…」

「ち、違いますよ！ボクは爆弾犯なんかじゃ…」

視線を向ければ大きく目を見開く中島さん。社長を始め、様々な人に視線を向けられれば彼は慌てたように否定した。けれど、警部に見せてくれと言われても開こうとはぜず…。

「いーじゃねえか…どーせ、たいした物入ってねーんだろ？」

「でも…中身が新しいゲームの企画書だったりしたら…」

「じ、実はそうなんだ！だから他人の目には…」

「ばーか！殺人犯にされてーのか？」

多少強引とは言えるが、中島さんの持つカバンを開けようと手を掛けた上田さん。そんな彼に中島さんは抵抗するものの、カバンはパカッと開いて…──

「あ！」「ん？」「う…」

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「うわあああぁ…！」

「「た、竹下？」」

開いたカバンに三者三様の声を上げる中…怯えたように声を上げ、しゃがみ込んでは体を震わせていたのは竹下さんだった。

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