同期達【警察学校組】その２

動き出した運命 ３話 ページ41

そのあとは救急隊の振りをして駆けつけた公安に運ばれ、救急車に乗せられる。

中で起き上がり、口元の血糊を拭う。

『ありがとう、助かった。宮野明美さんの所在は？』

部｢既にこちらで保護しています！｣

『そう、よかった。後は偽装するだけね。』

バリバリと音を立てて変装を剥がす。

萩｢うわ、マジでAじゃん！そんなのも出来るのか！？｣

『研二も陣平も協力ありがとう。助かったよ』

松｢ったく、無茶ばっかしやがって。防弾チョッキ着てても当たり所によっちゃあ大怪我だけじゃすまねーんだぞ！｣

『そうだね〜。あの至近距離だったから肋骨は何本かいったかも...まぁあとの処理は公安でやるから2人は司法解剖の結果をこちらから送るからそれを提出してくれる？』

その後、陣平と研二を警視庁の近くで下ろし。
私は宮野明美と合流する。

明｢貴女...もしかしてさっきの？｣

『えぇ。改めて、私はAA...公安警察です。』

変装をとって会うのは初めて(今日あったのが初めてだから当たり前だが)なので彼女に自己紹介をする。

明｢助けてくれてありがとう。訳を聞かせてもらえる？｣

彼女の質問に答え、潜入しているのが零だと言うことは伏せて。

公安のスパイからの情報で彼女の身柄を確保した事
彼女は社会的に存在しない人物になってしまったこと。
これからは公安警察の監視の元過ごしてもらう事や彼女の妹の話などを聞いて。

それが終われば納得したらしい彼女を部下に任せて自分は零に連絡を入れる。

『作戦成功』とだけメッセージで送る。
すぐに彼からお礼のメッセージが届き、近々登庁すると連絡が来た。

それを確認し公安部に戻れば、部下から話を聞いたらしい裕也くんに無茶しすぎです！と怒られ警察病院に連れていかれ。

レントゲンなどの検査を一通りの済ませる。

案の定肋骨は数本折れていたのとヒビが入っていて。

固定してもらい、また公安部に戻って仕事を再開した。

これからの宮野明美の処遇。
そして...

工藤新一について調べる。
高校生探偵として活躍していた彼は、最近ではその名前を聞くことがなくなり...更には組織のことを少し知っているようだった。

工藤新一と名乗った彼はどう見ても小学生位の男の子で...初めに名乗ろうとした江戸川...という苗字。

工藤新一の名前が世間で騒がれなくなったのと同時期に活躍し始めた毛利小五郎。

その件についても個人的に調べ始めた。

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