救出 5話 ページ5
ー萩原sideー
そんな彼女の手を掴み、この2年間会えた時に言おうと思っていたことが次々と口からでる。
Aが今、俺を心配してくれたように...
交番勤務を終えて部署配属が決定してからすぐ彼女とは連絡が取れなくなった。
その一年後、今度は降谷や景光とも連絡が取れなくなる。
松田は同じ部署だし、伊達は部署が違うけどよく活躍を聞く。
それに比べ、警察学校時代には1位の成績を同率で取っていた2人と、伊達に続き成績のよかった景光...アイツらの活躍を聞かないのとにも疑問を持った。
あれだけ正義感の強い、日本を大切に思うヤツらの事だから警察を辞めてはいないと思った。
その時、ふと...頭をよぎった。
もしかしたら...3人とも公安へ所属したのではないか...と。
ただの公安なら、警察関係者に身分を明かせないという事はない。
現に刑事部の方にはたまに、公安部の刑事が来ているのを見たこともある。
ただ、一つだけ。
警察関係者だろうと、身分を簡単に明かしてはいけないと言う部署がある。
警察庁警備局警備企画課...通称 ゼロ。
非合法工作を行う権限を持つ組織のことで、特殊な権限を持つだけの危険性を持った作業班とも呼ばれる警察官。
Aの反応を見ても、俺の仮説はほぼ間違いはないだろう。
本来ならそれさえも、悟らせることをしないはずのAが...俺を信頼したともとれる行動。
よく見れば、頬にはうっすらと残る傷。
この傷は普通に出来るものでは無いだろう。
恐らく銃創...どれだけ危険な事をしているのか...
そして、俺が聞いた2人も一緒か?のセリフ。
Aの首振りは否定ではなく、これ以上は踏み込んでは行けないというサイン。
まだまだ聞きたいことも言いたいこともある。
口を開こうとすれば、遠くから聞こえる複数の足音。
『...きっと、研二の部下達だね。久しぶりに会えて嬉しかったよ。これからも爆弾処理班に在籍するなら、油断はしないこと。』
『これ(USB)は回収する。あなたは、ギリギリでパネル裏のコードに気づき、運良く解体が間に合った。OK?私の事は報告しないで』
Aが俺に囁いた。
萩「...条件がある。今月中に1度会う時間をとってほしい。」
『...研二。』
萩「頼む。」
『OK、わかった。後日連絡しよう。』
それだけ言って彼女は足音が聞こえる方とは反対に走っていった。
その後駆けつけたのは、松田と部下達で。
松田にはすごい怒鳴られたけど、それにあぁ、生きてるんだなと実感出来た。
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百合花(プロフ) - 桜さん» 松田さん達も心配しちゃいますね^^;久しぶり?に爆処が出せるかな?と思いながら続編へ移行します! (2018年10月30日 22時) (レス) id: 625ae50eaa (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 百合花さん» 夢主は目を覚めるかな?松田さん達にも報告しないと怒られそうですね (2018年10月28日 16時) (レス) id: 4b63d11e04 (このIDを非表示/違反報告)
百合花(プロフ) - レモンさん» レモン様、でよろしいですか?コメントいただき、応援もありがとうございます!頑張ります^^ (2018年10月24日 10時) (レス) id: 415b7febbc (このIDを非表示/違反報告)
百合花(プロフ) - 桜さん» 無事にコナンとも再会し、伊達さんの救出もできました!応援ありがとうございます!頑張ります (2018年10月24日 10時) (レス) id: 415b7febbc (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 伊達さんを助けれた!!続き頑張って! (2018年10月24日 8時) (レス) id: 4b63d11e04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:百合花 | 作成日時:2018年8月27日 22時