救出 4話 ページ4
ー萩原sideー
俺のその言葉を聞き、彼女は爆弾がまだ終わっていないこと。ただ遠隔操作による起爆を解除したこと。
学生時代に彼女お手製の模擬爆弾練習をしたことを思い出せと。
そうだ...元々降谷の為に始めた模擬爆弾解除の練習。
降谷に教える松田の後ろからのぞき込んだ爆弾は素人が作ったにしては、出来すぎているくらいで。
俺や松田、伊達や景光もよく教えて貰っていた。
その中でも、今回の爆弾とよく似たものがあった。
そう、あれは卒業の1週間前。
ー回想ー
いつものように、Aの部屋で皆で降谷とAが作った飯を食べて。
Aから1人ずつ貰った模擬爆弾。
俺が受け取った爆弾は、すごく単純なもので。
普段難しいのをやらされていたから、驚いたのを覚えてる。
そんな模擬爆弾を甘く見て...順番に解体していき無事に終わった、と安心してすぐの事。
ピッ...ピッと何かが起動する音。
驚いて手元にあった模擬爆弾を見れば、タイマーが復活していた。
萩「は?!ちょ、え?!」
と慌てている間にパンっと響く音と、模擬爆弾から出た紙吹雪。
つまり解体は失敗。
『研二、今回の模擬爆弾見て簡単だ...って思った?』
萩「え、うん。そんなに難しいようなトラップなかったよな?」
『そう。でも、これは遠隔操作による起爆が可能な爆弾。1番初めに切ったコードはタイマーのコード。そのあとは、起爆に繋がるコード。でもよく見て。パネルの裏側を』
萩「なっ?!コード...」
『そう。こっちが遠隔操作用起爆コード、そして同じくコッチがタイマー。1番初めにパネルに出た制限時間内にここに気づかないと、今回みたいに解体は失敗する。』
松「うわっ、こりゃえげつないトラップだな」
『もしかしたらこういう、緊急事態になりかねない爆弾もあるかもしれないでしょ?』
ー回想終わりー
全く...Aは恐ろしいな...あの時からあらゆるパターンの予測をして俺たちにも教えてくれてたのに...
今回Aにもしここで、会えていなかったら?
別の場所に仕掛けられていたり、そもそも彼女自身がここに居なければ今頃...
そう考えたら、ゾクッと背筋に冷たいものが走る。
今度は油断しない...その気持ちでAの模擬爆弾を思い出して、しっかりと取り組む。
最後のコードを切り、他にはないかキチンと確認した上で彼女の方を振り向けば彼女も俺に気づき、自分を見たことを内緒にしろと言った。
359人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
百合花(プロフ) - 桜さん» 松田さん達も心配しちゃいますね^^;久しぶり?に爆処が出せるかな?と思いながら続編へ移行します! (2018年10月30日 22時) (レス) id: 625ae50eaa (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 百合花さん» 夢主は目を覚めるかな?松田さん達にも報告しないと怒られそうですね (2018年10月28日 16時) (レス) id: 4b63d11e04 (このIDを非表示/違反報告)
百合花(プロフ) - レモンさん» レモン様、でよろしいですか?コメントいただき、応援もありがとうございます!頑張ります^^ (2018年10月24日 10時) (レス) id: 415b7febbc (このIDを非表示/違反報告)
百合花(プロフ) - 桜さん» 無事にコナンとも再会し、伊達さんの救出もできました!応援ありがとうございます!頑張ります (2018年10月24日 10時) (レス) id: 415b7febbc (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 伊達さんを助けれた!!続き頑張って! (2018年10月24日 8時) (レス) id: 4b63d11e04 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:百合花 | 作成日時:2018年8月27日 22時