エンカウント 2話 ページ27
ーAsideー
『多分骨折もしているかと思うので...誰か連絡できる方とかはいますか?』
英語で問えば、彼女は初めて口を開く。
「ありがとう、助かったわ。でもこんな怪我をしている人間に...それも路地裏にいるような人間に不用意に近すぎではない?」
カチャ...と向けられる銃口。
『そうですね...確かに日本で銃を持っているような女性で、怪我も銃で撃たれたもの。そんな女性に声をかけるのは不用心かもしれませんね。』
『でも、私が手当をしなかったら傷口だって悪化していたと思います。悪人でも善人でも、例え犯罪者だったとしても見捨てる理由にはなりません。』
「それで貴女の命が失われたとしても?」
『えぇ。ここで見捨てるより、自分のやりたい事をして死ぬほうがずっと後悔なんてしませんから。』
「...そう。今回は手当してもらったしこの怪我だから手は出さないわ。迎えも勝手に呼ぶから大丈夫よ。貴女にはこれが玩具だと分かっているみたいだしね...」
スっと私に向けていた銃を下ろし、彼女は呆れたように私を見た。
『それじゃ、私はもう行きますね。必ず治療受けて下さいね、お姉さん。もし、次に会う時には...詳しくお話聞かせてもらいますよ?』
「願わくば貴女に会わないことを祈っているわ。今来た方向とは逆の道から帰りなさい。」
ー?sideー
「あなたは相変わらずQueen Angelのようね」
彼女に言われた通りの道から出てホテルに戻る。
ホテルでノートパソコンを開き、自分が2年間の潜入をした組織のデータを確認する。
それから何時間がたったかわからないけど、窓から見える空は既に明るくなっていて。
この資料だけみたら東都に戻りあとはそちらで調べようと、今見ているデータを細かく見る。
『ん?』
思わず漏れた疑問の声。
見つけた...私が潜入したあの組織と繋がっていた、黒を基調とした詳細は謎に包まれている組織。今もたくさんの機関が潜入をしているところ。
警察学校に入る前、まだ私がアメリカにいた頃同じFBIだった先輩が独自にまとめた、奴らの情報。命を奪ったあの組織。
それが全て繋がっていた...!
そして私が今、何故これを調べているか...
彼女に見覚えがあったからだ。
そうか...亡くなる前に私に見せてくれたあの捜査資料に載っていた幹部の1人...
素顔かどうかわからないという報告だった。
でも...それより前にどこかで...
359人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
百合花(プロフ) - 桜さん» 松田さん達も心配しちゃいますね^^;久しぶり?に爆処が出せるかな?と思いながら続編へ移行します! (2018年10月30日 22時) (レス) id: 625ae50eaa (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 百合花さん» 夢主は目を覚めるかな?松田さん達にも報告しないと怒られそうですね (2018年10月28日 16時) (レス) id: 4b63d11e04 (このIDを非表示/違反報告)
百合花(プロフ) - レモンさん» レモン様、でよろしいですか?コメントいただき、応援もありがとうございます!頑張ります^^ (2018年10月24日 10時) (レス) id: 415b7febbc (このIDを非表示/違反報告)
百合花(プロフ) - 桜さん» 無事にコナンとも再会し、伊達さんの救出もできました!応援ありがとうございます!頑張ります (2018年10月24日 10時) (レス) id: 415b7febbc (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 伊達さんを助けれた!!続き頑張って! (2018年10月24日 8時) (レス) id: 4b63d11e04 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:百合花 | 作成日時:2018年8月27日 22時