看病 1話 ページ22
ーAsideー
あの体調不良...爆弾事件から2日後。
病院で零や景光、裕也くんに話した爆弾発見からショッピングモールでの待ち合わせに変更した経緯についての話、つまり診察室で話した記憶からは酷く曖昧で。しっかりと意識がはっきりした今は自分の部屋にいて。
傍には水の入った桶が置いてあり、自分の額にはタオルが乗っていた。
見ればスーツからしっかりと部屋着になっていて。
あぁ、きっとここまでやってもらったんだな...と感謝と同時に申し訳なさが溢れた。
ベットに手を付き起き上がれば、体もスッカリと軽くなっていた。
とりあえず、2人が家にいればお礼を伝えてシャワーを浴び登庁しようと考えて部屋を出ようとドアに手をかけた...はずがそれよりも早くドアが開いた。
突然のことに対処しきれず、入ってきた人物の胸元にトスッと当たる。
降「A?起きたのか、体は大丈夫か?」
反射なのか私が倒れないように、背中に腕を回し支えて声をかけてくれた零。
ふわりと、香る零の匂いに癒されつつ返事を返す。
『うん、もうスッカリ良くなったみたい。本当に迷惑かけてしまって...』
降「気にするな、お前が悪いわけじゃないんだ。それに言っただろ?お前のおかげで色々な人間が助かったんだ。それに言われるなら謝罪よりお礼がいいな?」
なんて少しふざけた感じでいう零。
『...ありがとう。』
降「あぁ。ヒロとも言ってたんだ。もしかしたらAの体調不良は、松田を助けるためだったのかもなって。もしあの時お前が体調不良で病院に行ってなかったら、松田は民間人のことを考えて犠牲になっていたかもしれないしな。」
『そうだと、いいな...』
降「まぁ、だからあまり気にするなよ?」
ポンポンと頭に手を置き、私に言い聞かせるように言った零はそのままおでこをくっつけてくる。
降「...まだ少しあるな、どうせ今日は休みだしゆっくりしていろ」
『へ?もう大丈夫だし流石に登庁するよ、仕事も溜まってるだろうし...』
降「いいから。マトモな休みもなく動き回ってるから体調も崩すんだ。こういう時は休んで治すことを優先しろ。仕事は大丈夫だから。」
『...わかった。じゃあまた少し寝ようかな...』
降「あぁ。もう少ししたらお昼ご飯にしよう。あ、そうだ。お前の部屋のパソコンと資料は隠したからな。」
『え、な、なんで??』
降「どうせ大人しく休まないだろ?強硬手段だ。」
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百合花(プロフ) - 桜さん» 松田さん達も心配しちゃいますね^^;久しぶり?に爆処が出せるかな?と思いながら続編へ移行します! (2018年10月30日 22時) (レス) id: 625ae50eaa (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 百合花さん» 夢主は目を覚めるかな?松田さん達にも報告しないと怒られそうですね (2018年10月28日 16時) (レス) id: 4b63d11e04 (このIDを非表示/違反報告)
百合花(プロフ) - レモンさん» レモン様、でよろしいですか?コメントいただき、応援もありがとうございます!頑張ります^^ (2018年10月24日 10時) (レス) id: 415b7febbc (このIDを非表示/違反報告)
百合花(プロフ) - 桜さん» 無事にコナンとも再会し、伊達さんの救出もできました!応援ありがとうございます!頑張ります (2018年10月24日 10時) (レス) id: 415b7febbc (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 伊達さんを助けれた!!続き頑張って! (2018年10月24日 8時) (レス) id: 4b63d11e04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:百合花 | 作成日時:2018年8月27日 22時