同期達【警察学校組】その２

不調 ５話 ページ21

ー景光sideー

あの後、もう一度眠ったAを確認し1度3人で診察室から出る。

風見さんに調べてもらった、今回の爆弾の解体の担当刑事がしばらく会うことのできていない同僚だったと聞いて、少し驚いた。

アイツらの所属は知っていたが...いつ刑事課に移動していたのか...

そしてずっと連絡を取っていなかったはずのAがなぜピンポイントで萩原に連絡を取ったのか...少しばかり深まる謎があるが、同期の命が失われなかったことに安堵した。

Aの点滴が終わるまで、俺たちは3人で今日の任務の報告書にまとめる内容を話し合い、このまま直帰出来るように、最低限の今回の報告を風見さんが今から公安部にいきすることになった。

Aが動けない以上、ゼロが報告に行くと言ったが風見さんが｢こんな時だからこそ、Aさんと居てあげてください。幸い今回の報告に関しては降谷さんじゃなくても、問題はありませんから。お二人もしばらく休んでないんですから｣と申し出てくれたのだ。

お言葉に甘え、点滴が終わったAの薬などを貰い再び車に乗り込む。

俺達の家に着けば、ここで1つ問題が。

今日は元々Aも仕事の予定だったからスーツを着用している。

病院ではジャケットを脱がし、Yシャツの袖を捲って点滴を受けていたが流石に寝かせるのにスーツという訳にはいかない。

点滴をうけても直ぐに熱が下がる訳もなく。
爆誕の処理という緊張もとけた今のAに1人で着替えるという気力もない。(一応起こすには起こして着替えるように言った)

景｢...やっぱり俺たちで着替えさせるしかないか？｣

降｢...仕方ないだろう。あまり見ないようにするしかないな。｣

ほとんど意識が落ちかけているAの体をなるべく見ないようにゼロと2人で着替えさせることにする。

ほんのりと汗をかいているAを暖かいお湯で濡らしたタオルで軽く拭いてやってから着替えさせる。(その際に黒い下着と白い肌に照れたことは内緒だ)

なんとか着替えさせて、Aの部屋のベットに寝かせる。

Aは冷えピタが苦手だから、タオルを濡らして額に置いてやる。

ゼロが布団をかけてやり、部屋を出る。
その間にゼロが卵粥を作ったり、今日の報告書の作成をリビングで行った。

時計で時間を確認し、Aの部屋にゼロがお粥を運びに行き、タオルを交換したりして薬も飲ませ慌ただしい一日は過ぎていった。

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