私のぶりっ子大作戦3

episode 102 ページ10

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「あ！松田刑事！」








「イケメンのお兄さんも一緒だ！」








松田刑事と萩原さんに文通をして欲しい、と頼まれ手紙を受け取りにポアロへきた。ったく、こいつらまでついてきやがって








「よォ、元気にしてるかガキども」








「手紙持ってきたよ！」








萩原さんが俺たちの分の飲み物とコーヒーを頼む。前から思ってたけど安室さんとここの2人、絶対に知り合いだろ








「じゃあ、手紙をどうぞ」








少年探偵団の皆様へ


突然手紙ごめんね。私はAと言います。今、命を狙われてる？らしくて外に出られないんだ。誰もいない家の中は退屈で。

そこで文通をしたら、というアイディアを2人が出してくれたのでみんなにお手紙を書いてみることにしました。

聞くところによるとみんなは優秀なんだって？すごいね！私が小さい時は全然ダメダメだったよ。

そこで、そんな私の話を書いていこうと思う。自分語りでごめんね。でも、私のことを知ってもらった後で、みんなのことを知りたいから。返事には自己紹介書いてくれると嬉しいな。

昔の自分は上手くみんなに溶け込められなくて。それで、みんなと仲良くするためにぶりっ子になることにしたの。

そんな風に思えたのはね、ある人のおかげ。道端であった女の人なんだけど、とっても美人で私に向かって言ってきたの。「汚い石みたいね」って。そしたら「綺麗な宝石にしてあげる」言われて可愛くしてもらった。

ベルさんって私は勝手に呼んでるんだけど、本当に美人さんなんだ。金髪、緑の瞳をした外国人。色々聞いたら、女は秘密を着飾って美しくなるのよ、なんて言われた。カッコいい人って憧れちゃうよね

こんなことを書いたのは、ある日突然自分を変える出会いがあるかもってことを伝えたかったから

お返事書いてくれると嬉しいです！


P.S.これは依頼だからよろしくね、小さな探偵さん達








「歩美、このお姉さんに返事書くー！！」









「俺も！」










「僕も！！」









元気よく返事をする。探偵団へってことは始めからこいつらも含まれてたのかよ。……まさかベルってベルモットのことかっ！？金髪で緑の瞳。それにあの言葉。間違いねぇ、ベルモットだ。俺も手紙書いてみるしかねぇな








「あはは、いっぱい書いてくれたらきっとAちゃんも喜ぶよ」

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