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XXV 憎悪 ページ29










私は私が嫌い。醜い私が、妹を見殺しにした私が、嫌われたくない私が。こんな汚い私を知られたら、そう考えると鳥肌が立つ







やっぱりこの街から出よう。きっとお母さんはこの昔にあったことを知ってると思うし、事情を話したら協力してくれるかも。あぁ、でも、自分1人じゃできないからってこう言う時だけ協力を求めるのはどうかな







ベットに横たわっても目を瞑っても、そんな不安が次々と出てきて寝れない。むしろ目が冴え渡っている。眠れないからすることがない。さあ、朝までどうやって時間を潰そうかな






夢なのか幻覚なのか分からないけど妹、ゆうひちゃんがみえた。あの頃の姿のままで。私は身長も伸びて体重も増えて大きくなったけど、亡くなったゆうひちゃんは成長していなくてこの時間の差が苦しい







私が止めてしまった、ゆうひちゃんの成長を。







「ごめん、ごめんね。約束守れなくて」







ただただ感情のままに謝った。許されないことをしたと知ってる。なんなら償えないことだってことも知ってる。相手がもう居ないから、私がなにをしてもこの気持ちが届くことはないのも知ってる






だけど口から出る言葉は止められなくて







「私が悪かった。私が代わりに居なくなってたら」

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作者名:モカロール | 作成日時:2022年7月20日 21時

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