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お母さんはどうなんだろうと心配してメールを送って置いた。娘が一晩帰ってこなかったんだよ？しかも、あの怪盗に盗まれた(？)んだから。コナンくんも心配してないかな。走馬灯のように昨日の情景が駆け巡る
考えても仕方ない。学校が終わらないと話せないのだから。今出来ることをしよう。昨日あったことを話しに世良先輩の元へ足を動かした
「世良先輩、ちょっといいですか？」
「お？Aくん！？無事だったのか！！」
「へっ！？」
お昼休みに話に行くと、肩に手を置き、体を強く揺さぶられ、とても驚かれた。そんなに驚くことだろうか。私は珍獣動物とか絶滅危惧種とかそんなんじゃないんだけど
「コナンくんから、怪盗キッドに連れてかれたって聞いて心配したよ！」
「あぁ、」
そこからか。心配してくれたのは嬉しいけれど、コナンくんちょっと口軽すぎない？？そんな広めないでよ……
「その、ゆびきりげんまんについて少し思い出しまして」
言ってもいいのか悩む。下手なことを伝えると怪盗キッドが捕まってしまうかも知れない。昔、指切りをした相手で、今でも気遣ってくれてる人の素性を教えるのはなかなかに酷だと思う。上手く濁しながら、夢で見たことを必死に伝える
「昔、指切りしてました。えっと、詳しくは覚えてなかったんですけど、そんなに関係なさそうです」
「そうか……」
「ただ、昔に何かあったことを怪盗キッドは知ってました」
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作者名：モカロール | 作成日時：2022年7月20日 21時
