XXI 事実 ページ16
、
結果から言うと知ってしまった。
急かも知れないけど急じゃないかも知れない。
このことを調べるにあたって、というかこのことを知りたかったはずなのに、知って僕は後悔した。なりふり構わず公安である権力を使ってその事実を探し出した
本当にあの怪盗キッドがいう通り、彼女はこの事を知るべきじゃない。思い出すべきじゃない。そんな過去だった。
「どうかしました、安室さん?」
「え?あ、すいません。少しぼーっとしてました」
「もぅ!ダメですよ?ちゃんと集中しないと!」
「ははは。代わりと言ってはなんですが、僕がオーダー取りに行ってますね」
取り敢えず、あいつらには言っておこう。都合よく来ていた同期3人のところに向かう。書いて置いたメモを渡す
“後で話したいことがある。Aの過去についてだ”
「ご注文はどうしますか?」
「そうだな。俺はアイスコーヒー」
「同じく」
「うーん。カフェオレかな」
一見何にもないような会話をする。返ってきたメモを見る
“了解 明日ハギの家に8時集合”
「ご注文承りました」
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作者名:モカロール | 作成日時:2022年7月20日 21時