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XIX 泥棒 ページ11









「えぇ、そうですね。単刀直入に申しますと、俺は昔、Aと指切りをした」








「あ、やっぱりですか?でも身に覚えがないんですよね……」








「やっぱりって……。思ってた反応と違うな」








「いやぁ、あのキッドカードがなかったらもっと驚いてました。それに今も驚いてますよ?さっきから口調が変わっていることに」







キッドカードに書いてあった約束を果たす的な感じなので察した。このくだりはもう何回もやったのだ。私が身に覚えがなくても、昔に何かあるってことまでは分かるし







「お前は昔あることに巻き込まれた。そのせいで記憶が綺麗さっぱり無くなってるってわけさ。ただそのあることについては教えらんねぇ」







「あることが大切なんじゃん!!」







教えてくれるとか言ったのに一番大切な部分を濁らされた。そんなの酷いじゃん。嘘つき!!嘘つきは泥棒の始まりなんだよ!?泥棒だけど!!







「ま、いいや。お前はここでしばらく大人しくしろ」








「はぁ!?」







さりげに閉じ込められる的なことを言われ頭にくる。次の瞬間には掴みかかっていた。なんで、?私が何をしたって言うんだ








「巻き込みたくないんだよ」

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作者名:モカロール | 作成日時:2022年7月20日 21時

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