vol.160 ページ15
「帰ったか」
赤井さんは2階へ上がり、俺と大和の様子を見ていたようで、リビングのティーセットとかを片付けしようとしていたら2階から降りてきた。
『うん』
今日は色々と話した。
俺と大和のこと、母親のこと。
この前は父親のことだって話した。
話の流れで父親のことを喋っただけだけど。
でもなぜか、赤井さんには俺の全部を話したかった。
ティーセットを片付け終えると、赤井さんは俺の頭を撫でてきた。
撫でられている部分がなぜか熱く感じてしまう。
撫でられる自体は嫌いではないが、大人になってからはされることはなかった。
まぁ、されたとしても母親だけだった。
「どうした？」
赤井さんの手が離れて、なぜかもの寂しい気持ちになった。
そんな俺の心の中を知ってか知らずか、赤井さんは微笑みながらそう聞いてきた。
嗚呼、この人の笑顔を見ると……心がキュッとなってしまう。
『なんでもない』
なんでもないように装いつつ、その後は晩御飯を作ったり、風呂に入ったりといつも通りに過ごしていった。
✱✱
あれから数日経って、バイトが早上がりの日。
帰る途中でポアロに寄っていたら、蘭ちゃん、園子ちゃん、コナンくんが学校帰りにポアロに入ってきた。
「あれ？Aさん、珍しいね。バイトは？」
『今日は3時上がりだったから、久々にポアロ行きたいなって思って』
先に声をかけてきたのはコナンくん。
カウンターでコーヒー飲んでいるところだったので、3人がテーブル席の方に行くと言うので俺もそっちに移ることにした。
話を聞くと、園子ちゃんの叔父さんである鈴木次郎吉さんが最近元気がないらしい。
人類が滅亡しても死にそうにない次郎吉さんが、食事にも喉を通さないくらいらしい。
毎晩うなされて、汗びっしょりで跳ね起きると。
夢の中の彼の笑顔で。
何かの病気か？と思ったが、園子ちゃんは心の病気かもと言ってきた。
そう、次郎吉さんは毎晩、神出鬼没のキザな大泥棒……怪盗キッドのことで悩まされていたのだった。
なるほど。
今回もキッドを釣る餌となるビッグジュエルをてにいれたのはいいが、彼を捕まえる妙案が浮かばず、それどころか夢の中で華麗に盗まれていくサマを見せられていて、それにうなされていたということか。
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シオン(プロフ) - 今度は夢主が襲われる〜〜:(；ﾞﾟ'ωﾟ'):ナンシーさんまさかあれするの？ (2021年11月14日 16時) (
レス) @page38 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - くろっきーさん» あーそっちだった。キットの話しが多すぎでごちゃ混ぜになってた。あれ？瞬間移動のやつって確か寺井さんも手伝ってたマジックじゃなかったっかな？電光掲示版のを使ってた。 (2021年10月25日 7時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
くろっきー(プロフ) - シオンさん» ヘリを使うのはその前の空中歩行の話ですね。瞬間移動のではありません。 (2021年10月24日 22時) (レス) id: 9455fb49c9 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - あの瞬間移動の話しは確かキットが確かヘリでしてなかったけ？ (2021年10月22日 16時) (レス) @page22 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
くろっきー(プロフ) - ナミさん» リクエストありがとうございます！天国へのカウントダウンは1番最初の方に(Part1)に話をいれておりますので、そちらをご覧下さい(*^^*)天空の難破船はまだどこに入れるかは未定ですが、今後の話の参考にさせて頂きますね！ (2021年10月9日 20時) (レス) id: 9455fb49c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろっきー | 作成日時：2021年10月1日 15時
