トリップしたら大学院生の弟になった件についてPart2【コナン】【男主】

vol.92 世紀末の魔術師 ページ46

「ねぇ、もしかしたら卵は2つあったんじゃない？」

「え？！」

「だってホラ、ひとつの卵にしちゃ輪郭が微妙に合わないじゃない。
ホントはもっと大きな紙に2個書いてあったのが、真ん中の絵がごっそりなくなってるんだよ！」





コナンくんの発言にみんなそのことに納得する。


エッグの下の方を見ていたら鏡がはめこまれていた。





『それ、鏡だな』

「あぁ……あっ、やべ！！」





鏡に触れようとしたら、はまっていた鏡が取れてしまった。

だがその鏡は外れやすくなっているらしく、後からはめこんだらしい。





『ん？その鏡、なにか映ってないか？』

(これってもしかして……？！)





その言葉に何かわかったコナンくんは西野さんに照明を消すように言った。

そしてライトをつけて鏡に当て、それを壁に映し出した。






「「「『……？！』」」」






そこにはどこかの城の絵が映し出されていた。






「ど、どうして絵が？」

「魔鏡だよ……」

「魔鏡？」

「聞いたことがあるわ！鏡を神体化する日本と中国にあったと……」






そう、魔鏡とは

鏡に特殊な細工がしてあり、それを光に当て壁に映し出されるもののこと。
日本では隠れキリシタンが壁に映し出された十字架を密かに祈ってきたと言われていた。






壁に映し出される城を見て、夏美さんと沢部さんはこれは横須賀にあるお城のことだと言ってきた。

よくCMとかでも使われている城。
それが香坂家の城だったのだ。

曾祖父が建てたもので、ずっと祖母が管理をしていたということらしい。



毛利探偵はふたつのエッグは夏美さんの曾祖父、香坂喜市さんが作ったものではないかと話した。

ロシア革命の後、夫人と共に自分で作った2個のエッグを日本に持ち帰り、恐らく2個目のエッグについていた宝石をいくつか売って、横須賀に城を建て、そのエッグを城のどこかに隠した。

そして城に隠したというメッセージを魔鏡の形で別のメッセージを残した。



夏美さんが図面と一緒にあったという古い鍵を取り出した。
それこそ、2個目のエッグが隠してあるところの鍵に違いない。







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