トリップしたら大学院生の弟になった件についてPart2【コナン】【男主】

vol.91 世紀末の魔術師 ページ45

その後コナンくんから連絡があり、エッグは無事。
ただ、キッドが何者かに狙撃されたとのことで、警察が大阪湾をキッド捜索に当たっているらしい。



俺は蘭ちゃん達に連絡をして、その数十分後病院に来てもらった。





「平次！！大丈夫か？！」

「アイタタタタタ……ただの捻挫や。大袈裟やのう」

「Aさんは大丈夫なんですか？」

『俺も左手首の軽い捻挫だけ。利き手じゃなかったから助かったよ』

「今パパから連絡があって、エッグは無事だって。どこか壊れてないか調べるために明日の10時にうちの船で東京に帰るそうよ」





そして病院を出て、鈴木財閥が管理するホテルで一夜を過ごした。






✱✱


翌日。


行く時に利用したリムジンで大阪湾に止まっている豪華客船のことまで走っていった。

船の中に入ると、昨日エッグのことで訪ねてきたセルゲイさん、青蘭さん、乾さん、寒川さん、そして香坂夏美さんと執事の沢部さんが既にいた。

そして夏美さんの口から曾祖父のことが話される。





「私の曾祖父は喜市と言いまして、ファベルジェの工房で細工職人として働いてました。
現地でロシア人の女性と結婚して、革命の翌年に2人で日本へ帰り、曾祖母は女の赤ちゃんを産みました……ところが間もなく曾祖母は死亡……
9年後、曾祖父も45歳の若さで亡くなったと聞いています」

「その赤ちゃんというのが……」

「私の祖母です。祖父と両親は私が5歳の頃に、交通事故で亡くなりまして、私は祖母に育てられたんです」

「その大奥様も、先月亡くなられてしまいました……」





夏美さんはパリで菓子職人として働いていて、帰国して祖母の遺品を整理していたら曾祖父……そう香坂喜市さんが書いたと思われる古い図面が出てきたらしい。

そう言いながら夏美さんは真ん中だけ破られている図面の紙を出してきた。

そこには【MEMORIES】と記されており、確かにこれはメモリーズ・エッグの図面だった。

図面には宝石がついていたのに、鈴木会長が持ってたのにはついてなかった。

それを見たコナンくんが何やら気づいたみたいだった。







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