vol.86 世紀末の魔術師 ページ40
『それだけは違う。俺は彼の味方だ。
……ねぇ、コナンくん。服部くんにも話した方がいいかな?』
「……Aさんの言いたいことはわかるよ。コイツが他の人に喋んないか心配だってこと」
「な、なんや?!俺はごっつい口堅い方やで!」
「その割には俺の事普通に“工藤”って呼んでるじゃねぇか」
「それは……」
うん、これは服部くん分が悪い。
ぐうの音も出ないとはこの事だね。
『コナンくんが信頼してるってことで、話をするけど。ちょっと長くなるけどな───────』
そして俺は服部くんに、俺の事について話した。
一部は伏せて。
異世界から来てること。
君たちが俺たちの世界では漫画のキャラだということ。
俺が元刑事だということ。
そして今はコナンくんに協力して、組織を追っていること。
✱✱
「つまり、や。今は工藤に協力してるっちゅーことでええんか?」
『そう。で、話を戻すな。
今から起きること、これはだいぶ昔……20年以上も前に映画で見た話になるんだが……あんま覚えてねぇんだよ。昔すぎて。
キッドがエッグを狙ってたってことはかろうじて覚えてたんだけど……
だからこればっかしは俺の記憶をアテにしないでくれ』
まぁ、覚えてたとしても、話を変えることは避けたいから喋んないとは思うけど。
「わかったわ……そしたら兄ちゃんにも、知恵出してもらわななぁ……元とはいえ、刑事やったんやろ?」
『一応この歳で1課の警部だったからな。それは協力するよ』
「え、警部やったんかいな?アンタ何歳なんや?」
『26歳だけど』
「ホンマかいな?!どう見ても俺と同じくらいか、1〜2個上だと思っとったわ」
ウン、この掛け合い慣れっ子だな。
まぁ、話がまとまったところで服部くんはコナンくんにさっき引いてきたおみくじのことについて聞いてきた。
どうやらまだ見てないらしい。
「キッドとの対決を占う大事なおみくじやろ?」
そう言われるとコナンくんは、「……ったく」と言いながらもズボンのポケットにしまっておいてたおみくじを開いた。
.
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くろっきー(プロフ) - 大好きだなんて、ありがとうございます!細々と更新していきますので、今後の展開に御注目ください(*^^*) (2021年8月9日 10時) (レス) id: 32e0eb99e1 (このIDを非表示/違反報告)
くろっきー(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます!今後テネシーと男主くん、そして安室さんとの関係に注目です(*^^*) (2021年8月9日 10時) (レス) id: 32e0eb99e1 (このIDを非表示/違反報告)
くろっきー(プロフ) - 亜月さん» コメントありがとうございます!凄い励みになります(*^^*) (2021年8月9日 10時) (レス) id: 32e0eb99e1 (このIDを非表示/違反報告)
青葉 - この作品が大好きです!続きを楽しみに待ってます。 (2021年8月7日 23時) (レス) id: 4142504957 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 続き〜〜凄く気になります〜〜頑張って下さい、デネシーさんとの関係も気になります (2021年8月3日 20時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くろっきー | 作成日時:2021年7月17日 23時