トリップしたら大学院生の弟になった件についてPart2【コナン】【男主】

vol.83 世紀末の魔術師 ページ37

メモリーズエッグというのは、ロシア語を英語にした題名のことで、
ロシア語では ВОСПОМИНАНИЕ(ボスポミナーニェ)。
日本語に訳すると、“思い出”だそうだ。



ふたの裏側についているのは宝石かと思いきや、ただのガラスらしい。






「え？」

「皇帝から皇后への贈り物なのに？なんか引っかからない？」






コナンくんが会長に食い気味で質問してきた。

鈴木会長は51個目を作る頃は、ロシアも財政難に陥ってたようなので、そんな理由でガラスなのだろうと言ってた。





「引っかかる言うたら、キッドの予告状。光る天の楼閣……なんで大阪城が光るんや？」

「アホ！大阪城を建てた太閤さん(豊臣秀吉)は、大阪の礎を築き発展させた大阪の光みたいなモンやん！」

「そのとおり！」




そしたら会長室に警察の人が2人入ってきた。

この2人見覚えあるな……
確か茶木警視と、キッド専属の警部さんで……中森警部だっけ。





「キッドが現れるのは大阪城の天守閣、それは間違いない。だが……」

「“秒針のない時計が12番目の文字を刻む時”
……この意味がどうしてもわからんのだ」






どうやらキッドが現れる時間を意味する暗号が解けないようだ。

なんの12番目の文字だ……？？






「それって、“あいうえお”の12番目の文字とちゃうの？」





和葉ちゃんがそう答えた。
五十音で12番目だと……“し”になる。
園子ちゃんは4時ってこと？！と言ったのだが、中森警部はそんな単純ではないと言ってた。

“し”を時計盤に当て嵌めてたとしても、時計の針にはならない。だから何時かも分からない。

それに何か……何か引っかかるんだよな……



そんなことを考えていたら、毛利探偵が“あいうえお”ではなく、アルファベットで数えるんですと言ってきた。
アルファベットだと12番目は“Ｌ”になり、3時ということになる。

午前3時なら夜明け前で、暗号に書いてある“暁の乙女へ”にも合致するとのことだ。

警部たちはキッドの予告時間は午前3時だと決定し、動き始めた。


……ただ、本当にそうなのか？と思っていて、コナンくんも何やら同じことを思っていたらしく俺に小声で話し掛けてきた。







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