vol.79 世紀末の魔術師 ページ33
✱✱
2日後。
俺は東京駅に向かい、蘭ちゃんたちと待ち合わせをしていた。
そう、新幹線で大阪まで行くのだ。
大阪とか、修学旅行以来だなぁ。
「Aさーん！ここでーす！」
『おはよ、蘭ちゃん。楽しみだな、大阪』
「園子、本当は昴さんも誘ったみたいですけど、来れないって言われてちょっと残念がってました」
まぁ、そりゃあそうだな。
哀ちゃん警護しないといけないもんな。
そして新幹線に乗り、俺達は大阪へと向かった。
✱✱
新大阪駅に到着し改札の方へ向かうと園子ちゃんが出迎えてくれた。
「らーーーん！ここよここーー！」
「園子ー！」
改札を出ると園子ちゃんがこちらへ駆け寄ってきた。
『園子ちゃん、この度はお招きありがとう』
「いーえ！Aさんがキッド様にまだお会いしたことがないって聞いたので！」
『1度は見てみたいからね』
「さ！駅前で車を待たせてるわ！行きましょ！」
園子ちゃんに連れられて駅を出ると、でっかいリムジンが停まっていた。
『すげぇ……リムジンで出迎えとか流石は鈴木財閥といったとこか』
「さ、みんな乗って乗って！これで美術館へ直行よー！」
みんなでリムジンに乗り込み、車は美術館へと走り出した。
なぜリムジンを用意したかを園子ちゃんに聞いたら、“今日は特別で、キッド様がくるから”だそうだ。
そして園子ちゃんに運転手の西野さんを紹介された。
西野さんは鈴木史郎会長の秘書で、ずっと海外のあっちこっちを旅していたらしく、英語・フランス語・ドイツ語がペラペラだそうだ。
途中大阪府警本部の横を通ったりしていて、車内で談笑しているといつの間にか大阪城の近くにある鈴木近代美術館に着いた。
建物の周りには多くの警官と警備員、空にはヘリが飛んでいて厳重な警備体制となっていた。
まさにアリの這い出る隙もないというのはこのことだ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 327人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くろっきー(プロフ) - 大好きだなんて、ありがとうございます！細々と更新していきますので、今後の展開に御注目ください(*^^*) (2021年8月9日 10時) (
レス) id: 32e0eb99e1 (このIDを非表示/違反報告)
くろっきー(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます！今後テネシーと男主くん、そして安室さんとの関係に注目です(*^^*) (2021年8月9日 10時) (レス) id: 32e0eb99e1 (このIDを非表示/違反報告)
くろっきー(プロフ) - 亜月さん» コメントありがとうございます！凄い励みになります(*^^*) (2021年8月9日 10時) (レス) id: 32e0eb99e1 (このIDを非表示/違反報告)
青葉 - この作品が大好きです！続きを楽しみに待ってます。 (2021年8月7日 23時) (レス) id: 4142504957 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 続き〜〜凄く気になります〜〜頑張って下さい、デネシーさんとの関係も気になります (2021年8月3日 20時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くろっきー | 作成日時：2021年7月17日 23時
