トリップしたら大学院生の弟になった件についてPart2【コナン】【男主】

vol.76 ページ30

え、まさかの昴さんもう疑われてる？
早くね？？？？
まだ会ってもないよね。じゃあないか。





『俺の名前に何か……？』

「いえ、なんでもありません」

『あっ、貴方の名前聞いてもいいですか？俺だけ聞かれるのなんかフェアじゃないっていうか』

「そうでしたね、すみません。僕の名前は安室透と申します。こう見えて探偵なんですよ」





あ、もう一応安室透で名乗ってるのか。
でも潜入捜査で本名使う訳にはいかないから、名乗っててもおかしくないか。





『奇遇ですね、俺も探偵してるんですよ。解決した数はまだ少ないですけど』

「同業者なんですね。そう見えなかったもので。そしたらいつかまた会うかもしれませんね」

『そうですね。もしその時があればよろしくお願いします』

「ええ。では僕はこれにて……」





安室さんはそう言うと、スマホを見ながら路地裏へと消えていった。



まさか出くわすとは。
しかも火傷赤井と会う前に。

これは今後会った時が楽しみかもしれない。
そう思いつつ、ウェルカムバーガーに寄りテイクアウトでガーリックサンドのセットを頼んで帰宅した。







✱✱



『ただいま』





玄関の扉を開くと、コナンくんが迎えてくれた。




「Aさんおかえり」

『あれ？今日も来てんだね。どうしたのさ』

「左文字シリーズの新刊買えたから、ゆっくり読めるように来たんだよ。探偵事務所だとおっちゃんに邪魔されそうだし」

『なるほど。あれ？昴さんは？』





昴さんがいる気配がなかった。
どこか出かけてるのかな。





「昴さん、ちょっとタバコ買ってくるって言って出ていったよ」

『なんだ。大学かと思った』





そう言いながら俺は買ってきたやつを食べたいので、ダイニングへと向かった。





「Aさんがテイクアウトで買ってくるの珍しいね」

『出かけたついでだったし、ほんとはお店で食べたかったけど店混んでて席空いてなかったんだよ。だからテイクアウトにした』

「そっか。それウェルカムバーガーの新商品のやつ？」

『先月出たガーリックサンドのセットのヤツ。蘭ちゃん達に聞いたら美味しかったって聞いたから』





手洗いした後、コナンくんアイスコーヒーを出してあげた。




『ほい、アイスコーヒー』

「Aさんありがとう」









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