トリップしたら大学院生の弟になった件についてPart2【コナン】【男主】

vol.75 ページ29

帰る途中、働くなら銀行の口座とか作った方がいいよな……？と思い、米花町へ着くと帝都銀行へ向かっていった。


帝都銀行って、確か銀行強盗の話がある回だよな……
あの話で偽の赤井さん……つまりバーボンが変装した火傷赤井が出てくるんだよな。

本当に赤井さんが死んでいるか確認するために。
FBIの親しい人物に近づけば、それが偽装なのかそうじゃないかがわかるから。

でもジョディさん達には知らされてない。
もし赤井さんが偽装して生きていることがバレたら、組織に潜入してる水無怜奈の命がない。
そして組織に関する情報が途絶えることとなる。
それだけは避けたいのだ。



そんなことを考えながら、俺は銀行で新しく口座を作っていった。






✱✱


口座も作り終えたので、どうしようかと思ったが腹減ってきたのでどこかで食べようとした。





『どこも混んでるなぁ……』




お昼時は過ぎたとはいえ、飲食店はどこも混んでいて。
手軽なウェルカムバーガーでいっかと思い、抜け道を通りお店へ向かおうとした。





『痛っ』

「あ、すみません」





裏道出るところで誰かとぶつかった。
相手は走ってきてたのか、俺の存在に気づなかったみたいで俺は尻もちをついてしまった。





「大丈夫ですか？」

『いえ、俺も不注意だったんで……』





そう言いながら顔を上げると。

帽子を被っていて、あまり顔は見えないけども。
この声とシルエットは。









安室透。









まさかの彼との遭遇は原作出てくるよりかなり早くなってしまった。






「僕も電話しながら走っていたので……立てますか？」

『あ、平気です。わざわざありがとうございます』






顔を上げてお互いの顔を見合わせると、やはり彼だと確信した。


安室透。
そして黒の組織で、コードネームはバーボン。

警察庁警備局警備企画課 通称ゼロ所属の
降谷零。





「僕の顔に何か………？」

『いや、なんでもないです……！』





やべ、顔見すぎたかな。

あれ、安室さんの顔色が変わったような気がする。
え、俺初っ端から疑われてる？？
それやばいやつじゃんよ……





「ではこれで失礼しますね……
あ、それと……貴方の名前、聞いてもいいですか」

『へ？名前？？』





考えながらだったから変な声出たわ。
名前聞かれるってことは、やっぱり疑われてるのかなぁ……






『沖矢Aといいます』

「沖矢……A……」







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