トリップしたら大学院生の弟になった件についてPart2【コナン】【男主】

vol.68 ページ22

マスターはまたいつの間にかいなくなり、厨房には梓さんだけになってしまってた。

コナンくんはオレンジジュースだけ頼み、俺と喋りはじめる。




「昴さんから聞いたよ、Aさんバイト探してるんだって？」

『あぁ、まぁ』





なんで色々喋るんだよあのハイネックメガネ！！(笑)




「え？！Aさん、バイト探してるんですか？！
じゃあウチどうです？？今従業員募集してて……」

『あ、せっかくですけどバイト先決まりそうなんで』

「え、そうなの……残念だわ……」




梓さんめっちゃしょんぼりしてるわ。

大丈夫、もうすぐイケメン店員くるから。
直ぐにシフト変わってくださいとかドタキャンで休みがちになるけど。





「どこにしたの？」

『杯戸町のとこの喫茶店』

「いつから働くの？」

『明日契約するから、たぶん来週からじゃね？』

「なんでそこ適当なの」

『だって、まだいつからとか言われてねーもん』

「働き始めたら、遊びに行きたい！」

『来なくていい。てか来るな』





普通の喫茶店なら別にいいが、まさか女装メイド喫茶とか知り合いに見られたくねえぇぇぇぇ




「はい、グラタンです。私も行ってみたいです！」

『ありがとう、梓さん。いえ、恥ずかしいので結構です』

「なんで恥ずかしいの？？」




痛いとこを突いてくるな、コナンくんよ。




『そりゃあ、顔見知りに働いてる姿見られたくないからかな』

「でも、Aさんのウェイター姿、絶対カッコイイと思いますよ！！」




それ、フォローしたつもりですか梓さん。

俺はグラタンを早食いし、お店を出ようとした。




『ご馳走様。じゃーなコナンくん』

「え、もう帰るの？？」

『うん、食べたら帰るつもりだったし』

「じゃあ僕もAさんの家に行く！」

『来なくていい、てかなんで来るんだよ』

「あれ？聞いてない？
蘭姉ちゃんと園子姉ちゃん、今日新一兄ちゃんの家の掃除しに行くんだけど……」






おい、聞いてない……ぞ。

あ、昴さんからだ。



沖矢昴あ、そうそう。今日蘭さん達が掃除しに来ますので早めに帰ってきてください。






はよ言えやこの自称27歳ハイネック野郎!!!!





『はぁ、わかったわかった。じゃあ行くか。
あ、会計いいですか。コナンくんの分も一緒に』

「わぁー！Aさんありがとうー！」




ポアロを出て、コナンくんと共に工藤邸へ戻っていった。







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