トリップしたら大学院生の弟になった件についてPart2【コナン】【男主】

vol.65 ページ19

✱✱


それから数日後のある日のこと。




「バイトしたい？」




赤井さんにバイトをしたい旨を伝えた。

いつまで経ってもニートじゃいたくない。





「またなんで」

『いつまで経っても赤井さんに世話になりっぱなしは性にあわないし、このままなんか過ごしてたら堕落しそう。ニート嫌だ』

「堕落してもいいだろう。なんなら俺がずっと養ってやってもいいぞ」

『は？』

「冗談だ」





いや、ただでさえ今現在進行形で養ってもらってる気がするが……






「働くとこの目星はついているのか？」

『ううん、全然。でも高校や大学の時とかにバイトで接客業とか色々やってたから潰しはきくと思うよ』

「見つかったら教えてくれ。バイト先に行ってやろう」

『遠慮します』





そうして俺のバイト探しの旅は始まった。









✱✱

街のリクルート情報誌やネットのバイト情報サイトで色々調べていく。

夜の飲み屋や早朝の清掃業、カフェのバイトまで様々だ。


できれば早朝や夜じゃなく、日中に働けるとこがいいな。
できれば割かし自由に休めれるとこがあるといいが、まぁそんなとこあんま無いだろう。



実際掲載されているとこを様子見みたりして、吟味しているがこれといってピンとくるものがない。



そんな中街をウロウロしてたら、女性に声をかけられた。





「貴方ちょっといいかしら？」

『は、はぁ』





ナンパかなぁ
そうだとしたら面倒いなぁ

そんなことを考えてるなんてつゆ知らず、女性はお構い無しに話し掛ける。






「もしかしてバイト探してたりする？」

『まぁ、そうですけど』

「今ね、うちのお店従業員募集してるんだけど、貴方みたいなルックスの子探してたの！
1度うちの店に来てくれないかしら？話聞くだけでもいいから」





ルックス……？ホストとか……？
いや、勘弁してくれ。






「あ、うちの店、あなたが考えてるようないかがわしいとこじゃないの。
コンセプトカフェってご存知？」

『テーマに沿ってやってる……やつですよね、確か』

「そう！うちのお店、少し変わっててあんまりバイト希望来ないのよねぇ」

『……話聞くだけなら』

「そうこなくっちゃ！こっちきて！」





なんだか変なとこに連れていかれそうな気がするけど、話聞くだけなら……な。






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