トリップしたら大学院生の弟になった件についてPart2【コナン】【男主】

vol.61 ページ15

『昴さん、ありがと。昴さんが助けてくれた時、カッコイイって思っちゃった』

「僕はAの騎士(ナイト)ですからね」




少しの沈黙の後、変声機のスイッチが切られる。





「それにしても……Aは無茶し過ぎだ。俺はが来なかったらどうするんだ」

『なんとか反撃の瞬間を見つけて、やろうと思ってたよ』

「……ったく、あまり俺に心配『かけないでくれ……だろ？』……わかってるじゃないか」




そして工藤邸に到着するや否や、俺は昴さんに横抱き……つまり姫抱っこされて俺の部屋まで運ばれた。




『いいって！そんな抱っこしなくても』

「捻挫が悪化したらどうするんだ。安静してろ」




ベッドに下ろされる。

何気に昴さんが俺の部屋に入るの初めてだ。



部屋の前や書斎でキスされたりはしてたけど、なんだか変なこと考えてしまう……！




「安心しろ、まだ(・・)何もしないさ」

『まだ、って今後なにかするつもりかよ』

「別にしないとは言ってないだろう？」




顔は昴さんなのに、声と喋り方が赤井さんってだけでなんだか変な気分。




『それに、昴さんにも赤井さんにもキスされてる……』

「いやだったか？あの時して欲しそうな顔をしてたから、キスしたんだがな」

『別にしてほしいとは……！』

「でも気持ちよかっただろ」

『うっ……それは』




否定できない。





「キス以上はまだしないさ。お前がちゃんと俺の事好きになってくれるまでは、な」





おやすみ、と言われて昴さんは部屋を出た。












俺……昴さんのことが……赤井さんのことが……









好き？









ワカラナイ……



でも、今日昴さんが助けに来てくれて、嬉しかった。

本当にカッコイイと思った。






深く考えるのはやめようと思い、パジャマに着替えそのまま就寝した。








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