vol.60 ページ14
飯田は俺にナイフで刺そうとしているが、そんな素人の攻撃なんか元刑事である俺は簡単にかわす。
ナイフをかわし続けていると、ちょっとした段差に足を挫いてしまい、その場に倒れてしまった。
「ククク……もう逃げられないよ……佐藤クンは僕のモノだからね……誰であろうと彼女に近づく男は……フハハハハ」
そして壁際に追い詰められる。
ナイフを振り下ろされ、もうダメかと思った瞬間。
飯田が持っていたナイフが吹き飛んだ。
「Aッ……！！」
昴さんがナイフを弾き飛ばしたのだ。
『な、なんで、昴さんが』
「……発信機と盗聴器、ついていること気づいてないな…？」
『え』
パーカーを捲ってみるとそこには発信機シールが貼られてた。
「今日、彼女に報告すると言ってたでしょう？だから犯人も今日行動すると予測を立てて、貴方につけたんですよ」
ちなみに、近くで待機してました。と補足をつけられて。
そして間もなくパトカーのサイレンが鳴り、高木刑事がやってきた。
ストーカーしていた飯田は銃刀法違反で現行犯逮捕された。
そして俺と昴さん、佐藤さんの3人は警察にて事情聴取を受けた。
俺はその前に病院で手当を受けに行った。
✱✱
「Aさん、ありがとうございました……！」
『いえ、最終的に守ってくれたのは俺じゃなくて兄ですし』
「でも、彼のこと誤解を解いてくださったのは紛れもなくAさんのお陰です。
あっ、これ依頼料です」
そう言うと俺に封筒を渡してきた。
『いや、いいですよこんなの！要りません』
「事件解決してくださったお礼です。受け取ってください」
『でも……』
「A、ここは素直に受け取りましょう」
『……わかった。佐藤さん、また何かあれば言ってください』
「ありがとうございます……！」
そして警察署出た時。
「真希！！」
「だ、大樹くん……！！」
彼氏さんが佐藤さんを迎えにきたのだ。
「ごめんね、ごめんね……」
「俺も悪かったよ……お前がいるのに、数合わせとはいえ合コンなんか参加して……」
『佐藤さん、良かったね』
「はい……！」
『じゃ、俺たちはここで。お幸せに』
「沖矢先輩、Aさん、ありがとうございました！！」
そうして2人の姿を見送って、昴さんの車に乗って工藤邸へ帰っていった。
.
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くろっきー(プロフ) - 大好きだなんて、ありがとうございます！細々と更新していきますので、今後の展開に御注目ください(*^^*) (2021年8月9日 10時) (
レス) id: 32e0eb99e1 (このIDを非表示/違反報告)
くろっきー(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます！今後テネシーと男主くん、そして安室さんとの関係に注目です(*^^*) (2021年8月9日 10時) (レス) id: 32e0eb99e1 (このIDを非表示/違反報告)
くろっきー(プロフ) - 亜月さん» コメントありがとうございます！凄い励みになります(*^^*) (2021年8月9日 10時) (レス) id: 32e0eb99e1 (このIDを非表示/違反報告)
青葉 - この作品が大好きです！続きを楽しみに待ってます。 (2021年8月7日 23時) (レス) id: 4142504957 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 続き〜〜凄く気になります〜〜頑張って下さい、デネシーさんとの関係も気になります (2021年8月3日 20時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろっきー | 作成日時：2021年7月17日 23時
