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ブ「なあ、なまえは俺の事をどう思っているんだ?」

『は?』



開幕早々、何か凄い事を聞かれた気がする

今、この家には私とブラックのみ

ザマスは、哀れな人間どもを見てくると行って、外へ出かけてしまったんだ

ブラックと2人っきりって、なんか久しぶりで少し照れるなと、思っていたまさにその時、彼にさっきの質問をされたのだ

俺の事をどう思っているか?

なんでそんなことを、唐突に聞いてくるのだろう

色々と考えていると、ブラックは私に手招きをする

別にそれに抗う理由もないので、テラスの手すりにすがる彼の元まで歩いた



ブ「なまえ、俺はお前を愛している」

『え、あ、お?ん、あ、うん』



どもりすぎでしょ私

でもさ、どもりながらも、ちゃんと返事をした私を褒めて

顔に熱が溜まるのがわかる

どこに視線をやっていいか分からず、ただ宙を泳ぐだけだった

そんな私を見て微笑むブラックだったが、急に真剣な顔になり、両手で私の両肩を掴んだ

驚きのあまり、ブラックの顔を見てしまった

近い



ブ「お前が俺の事を想ってくれることは、知っているし分かっている」

『う、うん』

ブ「だが、それをお前の口から聞いていない」



確かに

確かに私は、ブラックに向かって、好きだとか愛しているとか言ったことはない

ってか、恥ずかしくて言えるわけないでしょうが!

無理無理無理!

頭の中で、どうやったら逃れられるのか、精一杯考える

人間って、緊張すると汗が出るんだね

特に掌なんて、手汗でびっちょびちょだ

どうしよう、どうしよう

そう心の中で戸惑っていると、私の肩に置いていた彼の手が、今度は私の頬に触れる

そのおかげで、私は強制的にブラックの顔を見ることになった



ブ「言って、くれないのか?」



そんな悲しそうな顔をしないでよ

鼻と鼻がくっつきそうなぐらい、2人の顔は近い

少女漫画か!髪の毛に芋けんぴでもついてるのか!と、突っ込みが出来るほど、今の私には余裕がない

もう、言ってしまった方が楽なのかもしれないな

たった一言だ、愛してるって言えばいい

だって私もブラックの事を・・・

そう決心し、私は大きく息を吸う

そして、言葉を吐いた

吐こうとした




頭の中で、誰かがささやく




言っていいの?

『は?』

言ったらたぶん、もう引き返せないよ?

『引き返す?』

ねぇ

『何』

アンタが本当に愛しているのは誰?




その声が聞こえた瞬間、私はあまりの頭痛に意識を飛ばした

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匿名希望 - 続きが気になります (3月31日 23時) (レス) @page38 id: a169a42957 (このIDを非表示/違反報告)
ミノ(プロフ) - めっちゃ続き気になる〜♡頑張ってください! (10月30日 14時) (レス) @page38 id: 7c3ba8c0b7 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - めちゃくちゃきゅんきゅんする!!続き欲しいです (7月2日 19時) (レス) @page38 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - めちゃくちゃきゅんきゅんする!!続き欲しいです (7月2日 19時) (レス) @page38 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - おはようございます、 コメント失礼します、続きがになります。 (2022年12月2日 8時) (レス) @page38 id: 4f358e8e67 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぐーちゃん | 作成日時:2017年3月18日 2時

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