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9.8 ページ30

私は今、全速力で走っている

だんだん近づく彼らの姿に、頬が緩んできた

けど、「運命の分かれ道」と言った彼女の言葉が、気になってしまう

考えれば考えるほど、胸の奥がうずくような気がした

まるで、初恋でもした時のように

あれ、私の初恋って誰だっけな

ま、いっか

そう思った私は、疑問を捨て、ただひたすら、彼らの元へ走る



『ブラックー!ザマスー!』



私は手を振りながら、彼らの名前を叫んだ

彼らに会えて嬉しかったのか、いつもより数倍大きい声が出る

私はそのまま彼らに抱き着こうかと思ったけれど、それはできなかった

誰かと戦っていたからだ

いや、戦っていると言うよりは、彼らが一方的に相手を攻撃しているって感じ

2人の強さに、誇らしく思っていると、遠くの方で、大きな破壊音が聞こえる

なんだ?と見てみると、どうやら、2人が敵を遠くまでぶっ飛ばした音みたいだ



『お疲れ!』

ザ「なまえか!無事でよかった、心配したぞ?」

ブ「すぐにお前の元に向かおうとしたのだが、邪魔が入ってな。・・・傷1つなくて、本当に良かった」



ブラックはそう言うと、私を優しく抱きしめる

私も2人が心配だったため、ほっと安心し、体重を彼に預けた

それを見ていたザマスは、私の背中に覆いかぶさるように抱きしめる

サンドイッチみたい

この体勢を面白く思った私は、笑いながら、更にぎゅーっと腕に力を込めた



『凄く心配だった』

ブ「心配をかけてすまないな。だが、もう離れることはない」

『ほんとに?』

ザ「ああ。今宵、全てに決着をつける」

ブ「そうしたら、俺たちはずっと一緒だ」



ブラックの言葉に、私は笑顔で返した

そっか、ずっと一緒にいられるんだ!

そう思うと、もう嬉しくてたまらない

しばらくの間、サンドイッチでいると、ブラックがぶっ飛ばした敵が、帰って来る

それと同時に、ザマスは私をブラックとザマスの後ろに隠した



『どうしたの?』

ザ「これから面白いものを見せてろうとな」

『面白い?』

ブ「そう、哀れに死にゆく、記憶の断片だったものをな」



どういうこと?と思っていると、暗い空が一瞬明るく光る

ブラックの腕の間から見てみると、その光の中にはカプセルみたいな乗り物が浮かんでいた

あれはタイムマシンだとブラックは教えてくれる



心がざわついてしょうがない

私は、その正体を掴めないまま、2人の後ろに息をひそめる

そして、そこから降りてくる彼らを、ただ見つめたんだ

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匿名希望 - 続きが気になります (3月31日 23時) (レス) @page38 id: a169a42957 (このIDを非表示/違反報告)
ミノ(プロフ) - めっちゃ続き気になる〜♡頑張ってください! (10月30日 14時) (レス) @page38 id: 7c3ba8c0b7 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - めちゃくちゃきゅんきゅんする!!続き欲しいです (7月2日 19時) (レス) @page38 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - めちゃくちゃきゅんきゅんする!!続き欲しいです (7月2日 19時) (レス) @page38 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - おはようございます、 コメント失礼します、続きがになります。 (2022年12月2日 8時) (レス) @page38 id: 4f358e8e67 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぐーちゃん | 作成日時:2017年3月18日 2時

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