７．９ ページ11
ヒロインｓｉｄｅ
倒れた私は、夜になるまで起きなかったらしい
夕食もそこそこにして、私たちはベッドへ入る
けど、寝すぎたせいか全然寝付けなかった
ブラックたちには、トイレへ行くと言って、ベッドから抜け出す
気が付いたら、足はテラスへ進んでいた
夜風が気持ちいい
人間が消え、その分光も無くなったため、空を見上げると沢山の星が見える
私は、手すりにもたれかかった
背中ではなく、前から
綺麗な景色が見える
最近、昔の事をあまり思い出せない
１００％忘れてしまっているというわけじゃないんだ
なんだろう、所々ペンキを被ったかのように、全然見えない場所がある
そこが他愛もない、どうでもいいって言ったら悪いかもだけど、それほど重要じゃない記憶ならいいんだ
でも、そこはとても大切なものがあった場所・・・な気がする
なんだろうね、この感情
人の心ってのは複雑で、形容しがたい感情がゴロゴロ転がっている
そうだな、頑張って例えるとしたら
ＦＧ○を起動して、素材を貰いにバルバド○を倒しに向かったら、もう倒されてた時のような絶望感や虚無感
「殺したかったけど、死んでほしいわけじゃなかった」とかいう、最高に意味の分からんパワーワードが生まれたあの瞬間だ
え？Ｆ○Ｏやってないからわかんない？
おすすめだよ！７章は最高だよ！
うーん、こんなこと考えてても、全然思い出せないしわかんない
『なんだよ』
時々変な声は聞こえるし、変な感情に悩まされるし、本当になんなの？
ちょっとイライラし始めたので、ゆっくりと夜景を見ることにした
心を静めながら、そして夜の澄んで綺麗な空気を吸いながら、眺める
すると、１つの場所が目にとまった
『あれは、大きな崖？』
山肌から飛び出した崖が見える
たぶん大きいんだろうけど、ここから見ると、米粒より小さく見えた
なんで、あんなところが気になるんだろう
そう言えば、最近２人がよく話している、「そんごくう」と何か関係しているのかな
私は、そんごくうなんて人は知らないけれど
ずっとその崖を見つめながら、そんごくうについて考える
結果的には、全くわからなかったんだけど
なぜか、涙が止まらなかった
視界が潤んで、せっかくの夜景が見えない
でも、それを拭おうとはせず、ただ崖を見つめる
涙が一粒下に落ちるたび、心が軋むような音がした
なぜ、私は今、こんなにも幸せなのに
気が付いたら、私はそのまま眠ってしまった
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匿名希望 - 続きが気になります (3月31日 23時) (
レス) @page38 id: a169a42957 (このIDを非表示/違反報告)
ミノ(プロフ) - めっちゃ続き気になる〜♡頑張ってください！ (10月30日 14時) (レス) @page38 id: 7c3ba8c0b7 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - めちゃくちゃきゅんきゅんする！！続き欲しいです (7月2日 19時) (レス) @page38 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - めちゃくちゃきゅんきゅんする！！続き欲しいです (7月2日 19時) (レス) @page38 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - おはようございます、 コメント失礼します、続きがになります。 (2022年12月2日 8時) (レス) @page38 id: 4f358e8e67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐーちゃん | 作成日時：2017年3月18日 2時
